プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトを成功に導く責任者です。PMはプロジェクトの計画立案から実行、完了までを統括し、**QCD(品質・コスト・納期)**の目標を達成するためにマネジメントを行います (プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル、年収についても解説 |転職ならdodaエンジニア IT)。その役割は技術面・ビジネス面の両方にまたがり、開発現場の理解と経営的視点のバランスが求められます。以下では、PMの具体的な役割や必要なスキルについて、技術的視点とビジネス的視点の双方から詳しく解説します。



プロジェクトマネージャの役割とは?
PMが担当する主な業務
プロジェクトマネージャの最も重要な役割は、プロジェクト全体の統括です。PMはプロジェクトのゴールを定め、計画を策定し、チームメンバーにタスクを割り振ってプロジェクトを推進します。具体的な業務としては以下のようなものがあります (プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル、年収についても解説 |転職ならdodaエンジニア IT):
- プロジェクト計画の策定とスコープ管理:プロジェクトの目的や範囲を明確に定義し、達成すべき目標を設定します。必要な作業(WBS: Work Breakdown Structure)を洗い出し、実行計画を立てます。
- スケジュール管理:プロジェクトのスケジュール(工程表)を作成し、マイルストーンや納期を設定します。進捗をモニタリングし、遅延が発生しそうな場合はスケジュールを見直して調整します。
- コスト管理:予算を策定し、人件費・外注費・資材費などプロジェクトにかかるコストを管理します。必要に応じて見積もりを更新し、コスト超過を防ぎます。
- 品質管理:成果物の品質基準を定め、レビューやテストを通じて品質を担保します。不具合や品質問題があれば原因を分析し対策を講じます。
- リスク管理:プロジェクトのリスク(発生しうる問題)を事前に洗い出し、リスク対応計画を準備します。問題が顕在化した際には迅速に対処してプロジェクトへの影響を最小化します。
- リソース調達・管理:必要な人材や設備、ツールを確保し、適切に配分します。チームメンバーの役割を決め、プロジェクト期間中のリソースの調整も行います。
- ステークホルダーとのコミュニケーション:顧客や経営層など関係者への報告・連絡・相談を適宜行い、協力関係を築きます。進捗や課題を共有し、期待値の調整や承認を得るのも重要な仕事です。
以上のように、PMはプロジェクトに関わるあらゆる管理業務のハブとなります。プロジェクトの規模や組織によってPMの具体的な担当範囲は異なりますが、いずれの場合も「決められた目標を時間と予算内で達成する」ことに責任を持つ点は共通しています 。
PMと他の役職(エンジニア・プロダクトマネージャ等)の違い
プロジェクトマネージャは広範な責任を負いますが、他の役職とどのように異なるのでしょうか。代表的な例としてエンジニアやプロダクトマネージャとの違いを見てみます(プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル、年収についても解説 |転職ならdodaエンジニア IT)。
- PMとエンジニアの違い:エンジニア(開発者)はソフトウェアの設計・実装やシステム構築といった技術的作業の担当者です。一方、PMは管理者としてプロジェクト計画の遂行に責任を負います。例えば、エンジニアがプログラミングやテストに集中している間、PMは進捗状況の把握や課題のフォロー、チーム内外の調整に奔走します。PMは技術的バックグラウンドを持っていることも多いですが、自ら手を動かすよりも、チームが最大限の成果を出せる環境を整えることに注力します。言わばエンジニアが「もの」を作り、PMが「こと」を進める役割分担と言えるでしょう。
- PMとプロダクトマネージャ(PdM)の違い:プロダクトマネージャは自社製品やサービスのプロダクト開発の責任者です。ユーザーの課題を解決しつつ事業的な成果(売上や成長)を上げるために、製品のロードマップを描き、機能の改善や方針決定を行います。エンジニアやデザイナー、営業・マーケターなど関係者をまとめ、製品価値を最大化するのがPdMの使命です。一方、プロジェクトマネージャは前述の通り**プロジェクト目標の達成(QCD達成)が使命であり、必ずしも製品自体の企画決定は行いません。PdMが「プロダクト(製品)の成功」に責任を持つのに対し、PMは「プロジェクトの成功」**に責任を持つという視点の違いがあります。もっとも、現場ではプロダクト開発のプロジェクトをPMがリードしたり、PdMがプロジェクト進行を兼務したりとオーバーラップする部分もあります(継続的なプロジェクト実施やチームを率いる点などで両者に共通点がある。組織によって役割定義は様々ですが、PdMは製品志向、PMはプロジェクト志向と捉えると分かりやすいでしょう。
- PMとプロジェクトリーダー(PL)の違い:プロジェクトリーダーは企業によって定義が異なりますが、一般的には大規模プロジェクトにおいて特定のサブチームを率いるリーダーを指します。PMがプロジェクト全体の責任者であるのに対し、PLは「設計チームリーダー」「テストチームリーダー」など部分的な領域の指揮を執ります。PLは自分の担当領域における進捗管理や課題対応、メンバー管理を行い、それら各PLの報告をPMが取りまとめて全体を管理します。小規模プロジェクトではPMとPLを兼任するケースもありますが、大規模案件ではPMの下に複数のPLが配置される体制も一般的です。
以上のように、PMは広い視野でプロジェクト全体を見渡す役割であり、各専門担当者(エンジニアやPdM、PLなど)と連携しながらプロジェクトを成功に導くポジションです。それぞれの役職と協力しチーム全体を調整するリーダーシップが、PMには求められます。

PMに求められるスキル
プロジェクトマネージャには多岐にわたるスキルセットが要求されます。大きく技術的なスキルとビジネス的なスキルに分類できますが、実際には両者をバランス良く兼ね備えることが重要です (PM(プロジェクトマネージャー)とは? 必要なスキルや仕事内容を解説! – FLEXY(フレキシー)) 。ここではそれぞれの観点から必要な能力を見ていきます。
技術的なスキル(システム開発、設計、DB設計補助ツールなど)
PMはプロジェクトの技術面を正しく理解し、開発チームと円滑にコミュニケーションできる程度の技術知識を持っていることが望ましいです (PM(プロジェクトマネージャー)とは? 必要なスキルや仕事内容を解説! – FLEXY(フレキシー))。特にITプロジェクトのPMであれば、以下のような技術的スキルが求められます。
- システム開発に関する知識と経験:要件定義から設計、実装、テスト、リリースまでの開発プロセス(ウォーターフォール開発やアジャイル開発など)の理解は必須です。開発手法やライフサイクルについて知っておくことで、適切な計画立案や進捗管理が可能になります。また、過去にエンジニアやシステムエンジニア(SE)としての実務経験があると、技術的課題に対する洞察力が深まりチームの信頼を得やすくなります。
- アーキテクチャ設計やDB設計の理解:システムの全体像(アーキテクチャ)を把握し、どのような技術構成で動いているかを理解しておく必要があります。例えばWebシステムなら、フロントエンド・バックエンド・データベース・インフラといった各層の役割を知り、データベース設計の基本も把握しておくと良いでしょう。専任のアーキテクトやDBエンジニアがいる場合でも、PMがそれらの設計内容を理解していれば意思決定やリスク判断が的確に行えます。
- 技術支援ツールの活用スキル:近年は設計や開発を支援する様々なツールがあります。例えばUML作図ツール(システム設計を視覚化)、ER図作成ツール(データベース設計支援)、テスト管理ツール(テストケースや不具合の管理)などです。PM自身が詳細設計や実装を行わなくても、これらのツールを理解しレビューに活用したり、進捗状況を可視化するのに役立てたりできます。また、ソースコード管理システム(Gitなど)やCI/CDツールの基本も把握しておけば、開発プロセス全体を俯瞰する助けになります。
- プロジェクト管理ツールの技術的な扱い:後述するJiraやRedmineといったプロジェクト管理ツールの設定や運用も、ある意味「テクニカルスキル」です。プロジェクトで利用するチケット管理システムやWikiの構造を設計・カスタマイズできると、プロジェクト情報の整理整頓が進みます。例えばJiraで独自のワークフローや項目を設定したり、Redmineにプラグインを導入して機能拡張したりする場面では、ITリテラシーと試行錯誤する技術力が求められます。
技術的スキルは「実装を自分でできること」よりも、「エンジニアの会話を理解し適切に判断・支援できること」がポイントです。高度な専門知識は各エキスパートに任せつつ、PM自身も最新技術動向にアンテナを張っておくと良いでしょう。
ビジネス的なスキル(リーダーシップ、リスク管理、コスト管理)
PMにはプロジェクト運営のビジネスマネジメント能力が不可欠です (PM(プロジェクトマネージャー)とは? 必要なスキルや仕事内容を解説! – FLEXY(フレキシー)) (プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル、年収についても解説 |転職ならdodaエンジニア IT) 。プロジェクトを計画通りに遂行し、チームを率いて目標を達成するため、以下のようなスキルが求められます。
- リーダーシップとチームマネジメント:PMはプロジェクトチームのリーダーとして、人を動かす力が重要です。ただ指示を出すだけでなく、メンバーの意見に耳を傾け動機付けを行い、チーム全体を良い方向へ導きます。メンバー間の衝突を調整したり、士気が下がっているときにフォローしたりする柔軟な対人スキルも必要です。また、プロジェクトが困難に直面した際には率先して問題解決に当たり、チームを鼓舞する姿勢が求められます。
- コミュニケーション能力:リーダーシップを発揮する上でも、コミュニケーション力は核となるスキルです。PMは開発チームだけでなく、経営層や顧客、他部署など様々なステークホルダーと関わります。そのため、「伝える力」だけでなく「傾聴力」や「交渉力」も含めた総合的な対話力が重要です。情報を正確かつ簡潔に伝え、相手の懸念を理解・解消し、合意形成する能力がプロジェクト推進のカギとなります。
- スケジュール管理と調整力:納期までに成果を出すためのスケジュール管理能力はPMの基本スキルです。遅延の兆候を早期に察知し、タスク順序の入れ替えや追加リソースの投入など機動修正を行います。必要に応じてクライアントと納期延長の交渉をすることもあり、そうした場面では現状を論理的に説明し妥協点を見出す調整力が求められます。
- コスト管理と予算コントロール:プロジェクトの財務面にも目を光らせ、コストが予算内に収まるよう管理します。人件費や外部発注費など細かなコスト項目まで把握し、想定外の出費が発生した際は他で調整するなど収支バランスを保つ判断力が必要です。特に利益やROIを意識するビジネス環境では、プロジェクトの価値とコストのバランス感覚が重要となります。
- リスク管理と問題解決力:プロジェクトには常に不確実性が伴います。PMは起こり得るリスクを事前に洗い出し、優先度に応じた対応策を準備しておきます(リスクマトリクスの作成など)。また、実際に問題が起これば迅速に原因を分析し、関係者と協力して解決策を講じます。予期せぬトラブルに柔軟に対処できる問題解決能力と、再発防止策まで考える先見性が求められます。
- ビジネス知識と戦略眼:プロジェクトはビジネス目標の達成手段でもあります。PMは自社や顧客のビジネスモデル・業界知識を理解し、プロジェクトの成果が事業にもたらす価値を意識する必要があります。例えばプロジェクトのROIを意識した判断、業界動向を踏まえた計画変更提案など、単なる進行管理に留まらない戦略的な視野があると望ましいでしょう。
こうしたビジネススキルは、書籍や研修で学ぶだけでなく現場経験を通じて磨かれるものです。プロジェクト管理の国際標準であるPMBOKガイドでは、スコープ・スケジュール・コスト・品質・リスク・コミュニケーション等の知識エリアが定義されていますが、PMにはそれらを総合的にバランス良く発揮する力量が求められます。技術とビジネスの両面に精通し、かつ人を動かす力を持つことが理想的なPM像と言えるでしょう。
プロジェクト管理ツールの活用
現代のプロジェクトマネージャは、専用のプロジェクト管理ツールを活用して業務を効率化することが一般的です。特にITプロジェクトでは、タスクや進捗を「見える化」できるツールの存在が成功の鍵となります (JiraとBacklogはどちらがおすすめ?機能や料金を比較)。ここでは代表的なツールであるJira、Redmine、Backlogを紹介し、それぞれの特徴を比較するとともに、PMがそれらをどのように使いこなせるかを解説します。
Jira、Redmine、Backlogの概要
Jira(ジラ):JiraはAtlassian社が提供するプロジェクト管理ソフトウェアです。もともとバグ・課題管理ツールとして2000年代から提供されており、現在ではソフトウェア開発を中心にあらゆる業種のプロジェクト管理に利用されています (JiraとBacklogはどちらがおすすめ?機能や料金を比較) (JiraとBacklogはどちらがおすすめ?機能や料金を比較)。特徴はアジャイル開発(ScrumやKanban)の支援機能が充実している点です。例えばスクラムボードやかんばんボード、バーンダウンチャートの自動作成、レポート機能など、敏捷な開発サイクルを回すためのツールが組み込まれています。また、要件に応じてワークフローや項目を細かくカスタマイズ可能で、他の開発ツール(ConfluenceというWikiやBitbucketというGitリポジトリ管理ツール等)との連携もスムーズです (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。クラウド版の場合、10ユーザーまでは無料で利用でき、それ以上のユーザーや高度な機能を使う場合は有償プラン契約となります。大企業からスタートアップまで世界中で広く使われているツールです。
Redmine(レッドマイン):Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ツールです。Ruby on Railsで開発されており、誰でも無償で利用・改変できます。主な機能としてチケット(課題)管理、Wiki、フォーラム、ガントチャート、ロードマップなどプロジェクト管理に必要な基本を網羅しています 。企業内部にサーバを立ててインストールし、自社向けにカスタマイズして運用するケースが多いです。OSSならではの豊富なプラグインがコミュニティから提供されており、機能追加や連携が柔軟に行えるのも利点です。一方で、自前運用の場合はサーバやソフトウェアの保守が必要になるため、ITインフラの知識が求められます。小〜中規模チームであれば軽量に使えるほか、ユーザー数が多くてもライセンス費用を気にせず使えるのが魅力です(社内の16名以上のチームであっても無料で導入可能という利点が挙げられます (Backlog・Redmine・Trello・Asana・Jiraを比較 | 料金や評判 | BOXIL Magazine))。日本でも古くからIT開発現場で親しまれている定番ツールです。
Backlog(バックログ):Backlogは株式会社ヌーラボが提供する国産のクラウド型プロジェクト管理ツールです。直感的で使いやすい日本語UIを持ち、ITエンジニア以外の部門も含め幅広いユーザーに利用されています。チケットによるタスク管理機能に加え、かんばんボードやガントチャートによる視覚的な進捗把握、そしてWikiやGit/SVNリポジトリ、ファイル共有、**チャット(課題コメント)**などプロジェクト運営に必要な機能がオールインワンで備わっているのが特徴です。例えばBacklog上で仕様書をWikiにまとめ、ソースコードはGitで管理し、タスクはかんばんで管理するといった形で、複数のツールをBacklog一つに集約できます。基本的にクラウドサービスとして提供され、サーバ管理の負担がない反面、ユーザー数やプロジェクト数に応じて料金プラン(月額)が設定されています(ただし利用人数無制限の定額プランもあり、大人数でもコストを抑えられるケースがあります。Backlogは日本企業のニーズに合わせて進化しており、UIの分かりやすさや日本語サポートの手厚さから国内での評価が高いツールです。
各ツールの特徴と違い(比較表)
上記3つのツールについて、主な特徴の違いを比較表にまとめます。
ツール名 | 提供形態・費用 | 特徴(強み) | 適した用途 |
---|---|---|---|
Jira (アトラシアン) | クラウド / オンプレミス(有償:10ユーザーまで無料) | アジャイル開発支援機能が充実。高度にカスタマイズ可能。他ツール連携豊富 (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。 | 大規模プロジェクト、スクラムなど反復開発。開発プロセスを細かく管理したい場合。 |
Redmine (OSS) | オンプレミス(無償、要自社サーバ設置) | 無料で使えるオープンソース (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。必要に応じプラグインで機能拡張可能。シンプルで軽量。 | 社内サーバで運用可能な環境。コストを抑えたい場合。既存システムと独自に統合したい場合。 |
Backlog (ヌーラボ) | クラウドサービス(月額課金プラン) | 日本語環境で使いやすいUI。Wiki・Git等を一体化したオールインワン ([Backlog・Redmine・Trello・Asana・Jiraを比較 | 料金や評判 |
各ツールとも一長一短があります。Jiraは機能が豊富で強力ですが学習コストが高めで、大規模開発向きです。Redmineは無料でカスタマイズ性もありますが、自前運用の手間がかかります。Backlogは手軽に始められますが、社外との共有や特殊なワークフローには制約がある場合があります。それぞれのプロジェクト規模・チーム構成・予算に応じて、最適なツールを選択すると良いでしょう (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。
PMとしてのツールの活用方法
プロジェクト管理ツールは導入するだけでなく、PMが主体となって使いこなすことが重要です。以下に、PMがこれらのツールを活用する上でのポイントを挙げます。
- タスクと進捗の一元管理:すべてのタスクや課題をツール上で一元管理し、担当者・期限・ステータスを明確にします。メールや口頭での依頼も、必ずチケット(課題)として登録する運用にすることで、「やるべきこと」が漏れなく可視化されます。例えばJiraやBacklogのかんばんボードを使えば、各タスクの進捗状況をチーム全員が一目で把握でき、作業の抜け漏れ防止に繋がります (JiraとBacklogはどちらがおすすめ?機能や料金を比較)。
- 定期的な更新とレビュー:PMは日々ツール上の情報をチェックし、進捗を更新するようメンバーに促します。朝会(デイリースクラム)などで前日の実績と当日の予定を確認し、その内容をチケットのステータスやコメントに反映します。遅れているタスクやブロック事項があれば、すぐに検知して対応策を検討します。ツールを**プロジェクトの「現状を映す鏡」**として機能させることで、問題の早期発見・解決が可能になります (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。
- 情報共有とコミュニケーション:チーム内外への共有事項や議事録、仕様書などはツール内のWikiや添付ファイルで管理します。Backlogであれば議事録をWikiページにまとめ、関連するタスクから参照できます。JiraならConfluenceと連携して詳細仕様を管理できます。コミュニケーションもチケット上のコメント機能を活用することで、やりとりの履歴が残り後から追跡可能です。メールよりも課題に紐づいた形で議論することで、議論の経緯がプロジェクト資産として残ります。
- レポートと分析:ツールに蓄積されたデータを活用し、プロジェクトの状況を分析します。例えばJiraのレポート機能でバーンダウンチャートや累積フロー図を確認すれば、進捗傾向や問題傾向が見えてきます。Redmineでもガントチャートやチケット集計を活用して遅延タスクを洗い出せます。PMはこれらのレポートを定期的に関係者に報告し、必要なら計画修正を提案します。また、プロジェクト完了時にはデータを振り返って教訓を抽出し、次のプロジェクトに活かします。
- ツール選定とカスタマイズ:プロジェクトによって適切なツールや設定は異なります。PMは自プロジェクトにフィットするツールを選び、使わない機能は隠す、独自の項目を追加する等の最適化を行います。例えば、Redmineに進捗率入力欄を追加するプラグインを導入したり、Backlogの課題種別をカスタマイズして自社用語に合わせたりといった工夫です。ツールをプロジェクトに合わせる柔軟性もPMに求められるセンスでしょう。
このように、プロジェクト管理ツールはPMの「相棒」とも言える存在です。上手に活用すれば、もはやエクセル管理には戻れないほど効率的で透明性の高いプロジェクト運営が可能になります (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。特に複数プロジェクトを並行で見るPMにとって、各プロジェクトの状況を即座に把握できるこれらのツールは不可欠です。チームにも積極的な活用を促し、ツールをプロジェクト文化に根付かせましょう。
プロジェクトマネージャを目指す人が取得すべき資格
プロジェクトマネージャとしての知識やスキルを客観的に証明したい場合、資格取得は有効な手段です。資格の勉強を通じて体系的な知識を習得できるメリットもあります。ここではPMを目指す人にお勧めの資格として、国際資格であるPMP、日本の国家試験であるITストラテジスト試験、そして欧州発のプロジェクト管理資格PRINCE2を紹介します。
PMP(Project Management Professional)
PMPは米国の非営利団体PMI(Project Management Institute)によって運営されているプロジェクトマネジメントの国際資格です (PRINCE2(R)とPMP(R)の違い:どちらを受験する? | E-PROJECT)。PMP試験に合格することで、プロジェクトマネジメントに関する知識・経験が一定水準に達していることを世界的に証明できます (注目の資格PMPとは?難易度や勉強方法、取得する5つのメリットを解説 | キャリアアドバイス – 資格情報・対策 | キャリアアドバイス – 外資系転職アドバイス | キャリアアドバイス | 転職をお考えの方 | 外資系企業へのハイクラス転職・求人エージェントならエンワールド・ジャパン)。業種や業界を問わず役立つため、グローバルで最も知名度の高いPM資格となっています。
- 試験概要:PMP試験は200問前後の選択問題で構成され、PMBOKガイド(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)に基づく範囲から出題されます。受験資格として、一定年数のプロジェクトマネジメント実務経験(学歴により3〜5年)と35時間の公式研修受講が必要です (PMP資格とは?試験の難易度や取得のメリット – アイテック)。試験は世界中で実施されており、日本語でも受験可能です。
- 取得メリット:PMPを取得すると、**「プロジェクト管理能力を客観的に証明できる」**ため転職や昇進で有利になる場合があります。実際、グローバル企業や外資系ではPMPホルダーが優遇されたり、大規模プロジェクトのPM要件としてPMP資格保有が求められるケースもあります。また、PMBOKに沿った知識を学ぶ過程で、実務でも役立つ体系だった手法(スコープ管理の手順、リスク評価法など)を習得できます。PMP取得者同士のネットワーキングを通じて情報交換やコミュニティ形成ができる点もメリットです。
- 更新と継続教育:PMP資格は一度取得すれば終わりではなく、3年ごとの更新制です。継続教育(PDUというポイント取得)が必要で、常に最新の知識習得や実践を促す仕組みになっています。これにより、資格保有者の知識が陳腐化しないよう担保されています。
PMPは世界中で約100万人以上が取得しているとも言われ、まさにプロジェクト管理者のグローバルスタンダード資格です。プロジェクトマネージャとしてキャリアを築くなら、ぜひ挑戦を検討したい資格と言えます。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験(略してST試験)は、日本における国家資格試験の一つで、独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が実施しています。経済産業省所管の情報処理技術者試験区分の中でも「高度区分」に位置づけられる試験で、ITを活用した事業戦略の策定から推進までを担う高度IT人材を選抜することを目的としています (ITストラテジスト試験の内容とは? 各科目の特徴と対策を徹底解説! – STUDYing)。
- 試験概要:ITストラテジスト試験は年1回(例年4月)実施され、午前Ⅰ・午前Ⅱ(選択式)、午後Ⅰ(記述式)、午後Ⅱ(論述式)という4つの試験区分で構成されています (ITストラテジストとは? – スタディング)。特に午後Ⅱの論文試験では、与えられたテーマに沿って自身の経験や知識を踏まえた戦略立案・プロジェクト事例について論述する必要があります。合格率は毎年10%台前半と低く、情報処理技術者試験の中でも難関試験として知られています。
- 試験範囲:内容は経営戦略、業務プロセス改善、ITガバナンス、システム企画・投資計画、プロジェクトマネジメント手法、最新IT技術動向など多岐にわたります。要するに企業の経営課題をITで解決するための総合力が問われます。プロジェクトマネジメントそのものに特化した試験ではありませんが、IT戦略を実現するためのプロジェクト推進力も重要な要素として含まれます。
- 取得メリット:この資格に合格すると「ITストラテジスト」の肩書きを名乗ることができます。日本国内では、公的にも認められた高度IT人材として評価され、大企業の情報システム部門やコンサルティング業界で重宝されます。また、難易度が高いため取得者数が少なく、希少価値のある資格です。プロジェクトマネージャ志望者にとっては、技術だけでなく経営視点で物事を捉える力をアピールできるのがメリットでしょう。勉強を通じて経営戦略や業務分析の知見が深まるため、大規模プロジェクトの上流工程に関わる際にも役立ちます。
ITストラテジスト試験は、**「経営とITの橋渡し役」**となる人材を育成・認定する試験と言えます。PMとしてさらに上流の企画立案にも携わりたい人や、将来的にCIO的ポジションを目指す人にはうってつけの資格でしょう。
PRINCE2(欧州で人気の資格)
PRINCE2(プリンスツー)はイギリス政府が主導して策定したプロジェクトマネジメント手法およびその資格認定です (PRINCE2(R)とPMP(R)の違い:どちらを受験する? | E-PROJECT)。PRINCE2は”Projects IN Controlled Environments”の略称で、その名の通りプロジェクトを管理統制された環境下で成功させるための方法論が体系化されています。欧州を中心に広く採用されており、特にイギリスではデファクトスタンダードなプロジェクト管理フレームワークとなっています。
- 手法の特徴:PRINCE2はプロジェクトを明確なプロセスに沿って進める点が特徴です。開始から終了までをいくつかのプロセスに分け(例:Starting up a project、Initiating a project、Controlling a stage、Closing a projectなど)、各プロセスでのインプット・アウトプットや責任者の役割が定義されています。また、ビジネスケース(そのプロジェクトを行う意義や利益)の管理を重視し、プロジェクトの継続是非を常に評価しながら進める点も特徴です。テンプレートやドキュメントの雛形も用意されており、組織としてプロジェクト運営を標準化しやすい利点があります。
- 資格認定:PRINCE2には主に2つの資格レベルがあります。**Foundation(ファンデーション)**はPRINCE2の基本を理解していることを証明する資格、**Practitioner(プラクティショナ)**は実践者レベルでプロジェクトに適用できることを証明する資格です (英国プロジェクトマネジメントPrince2の採用国ベスト6)。ファンデーションは選択式試験で、予備知識がなくても公式教材で勉強すれば比較的取得しやすいと言われます。プラクティショナは与件を基にした応用問題が中心で、より実務的な判断力が問われます。いずれもオンラインまたは試験センターで受験でき、国際的に認知された資格です。
- 取得メリット:PRINCE2資格を持っていると、欧州系プロジェクトや国際機関プロジェクトで評価が高いです。例えばイギリスやEU圏のプロジェクトではPMPよりPRINCE2の方がポピュラーな場合もあります。またPRINCE2はIT以外のプロジェクト(建設やイベント運営など)でも適用可能な汎用性があり、学ぶ過程でプロジェクト管理の原理原則への理解が深まります。特に「組織(Organization)」のテーマとして、プロジェクトにおける役割と責任を明確にする考え方は、どんなプロジェクトでも有益です。日本国内ではまだ取得者は多くありませんが、グローバルに活躍したいPMや、欧州企業と取引のあるプロジェクトに関わる人にはお勧めできます。
総じて、PRINCE2は実践的なプロジェクト運営の手引きとも言える手法であり、その資格取得を通じてプロセス志向のマネジメントスキルを身につけることができます。PMBOKベースのPMPと双璧をなす存在として位置づけられており 、自身の市場価値を高める上でも検討する価値のある資格でしょう。
まとめ – PMに必要なことを再確認
プロジェクトマネージャ(PM)は、技術力とビジネス力を兼ね備え、プロジェクトを成功に導くリーダーです。PMの役割はプロジェクト計画の策定からチーム管理、進捗・品質・コスト・リスクの管理まで多岐にわたり (プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル、年収についても解説 |転職ならdodaエンジニア IT)、エンジニアやプロダクトマネージャとは異なる広範な視野と責任を負います。PMに求められるスキルも、システム開発の知見とリーダーシップというように両面をバランス良く磨く必要があります。
幸い、JiraやRedmine、Backlogといった強力なプロジェクト管理ツールを活用することで、PMの仕事は従来よりも「見える化」され支援されています。ツールを適切に使えばチームの協働が促進され、問題発生時も素早い対応が可能です (〖2024年版〗Redmine(レッドマイン)VS Jira(ジラ)?プロジェクト管理ツールを比較したい! – リックソフトブログ)。また、PMPやITストラテジスト、PRINCE2などの資格取得を通じて体系だった知識を身につけ、自信と客観的証明を得ることもPMを目指す上で有効でしょう。
最後に、プロジェクト成功のカギは人とチームワークです。どんなにスキルや知識があっても、PM一人でプロジェクトを完遂できるわけではありません。技術とビジネスの橋渡し役としてコミュニケーションを密に取り、チームメンバーや関係者と信頼関係を築くことが何より大切です。高い目標に向かって人を動かし巻き込む力こそが優れたPMの真価でしょう。ぜひ本記事で述べた内容を参考に、プロジェクトマネージャへの第一歩を踏み出してみてください。あなたの率いるプロジェクトが成功し、チームとともに大きな成果を上げられることを期待しています。