1. はじめに:GraphQLとは何か、なぜ注目されているのか?
GraphQLとは? 簡単な例え話
現代のアプリケーション開発において、ウェブサイトやモバイルアプリがサーバーからデータを効率的に取得する方法は非常に重要です。GraphQLは、このデータ通信をよりスマートに行うための比較的新しい技術、いわば「APIのためのクエリ言語」です 1。
これをレストランでの注文に例えてみましょう。従来のAPIの主流であったREST(Representational State Transfer)では、定食メニュー(特定のエンドポイント)を注文すると、たとえポテトだけが欲しかったとしても、セットになっている全ての料理(データ)を受け取らなければならない場合があります。一方、GraphQLでは、「ポテトだけください」とか、「ハンバーガーとドリンクをお願いします」といったように、必要なものだけをピンポイントで、しかも一度の注文(リクエスト)で伝えることができます 1。
データベースに直接問い合わせるSQLとは異なり、GraphQLはAPIに対して「こういうデータ構造で、これらの情報が欲しい」と要求するための言語なのです 1。
誕生の背景:なぜGraphQLは作られたのか?
GraphQLは、2012年頃にFacebook(現Meta)によって開発されました。当時、Facebookはモバイルアプリの開発において、従来のREST APIでは効率が悪く、特に複雑なデータの扱いや通信環境が不安定なモバイルネットワークでの利用に課題を抱えていました 1。
具体的には、必要以上のデータを取得してしまう「オーバーフェッチング」、一度のリクエストで必要なデータが揃わず何度も通信が必要になる「アンダーフェッチング」、そしてアプリ開発者がもっと柔軟にデータを扱いたいという要求が、GraphQL開発の背景にありました.1 Facebookのニュースフィードのような複雑なUIを表示するためには、関連する多様なデータを効率的に取得する必要がありましたが、REST APIでは複数のリクエストが必要になったり、不要なデータまで取得してしまったりと、モバイルアプリのパフォーマンス低下や開発の複雑化を招いていたのです 9。
この問題を解決するために、クライアント(アプリ側)が必要なデータの構造を正確に指定でき、一度のリクエストで関連データをまとめて取得できるGraphQLが考案されました。そして、2015年にオープンソースとして公開され 6、Meta以外の多くの開発者や企業にも利用されるようになり、活発なコミュニティと共に発展してきました 11。GraphQLがオープンソース化されたことは、その普及にとって極めて重要でした。もし内部ツールにとどまっていれば、今日のような多様な言語での実装 10、Apollo 13 やDataLoader 14 といった強力なライブラリ、GraphiQL 9 のような開発支援ツール、そして豊富な学習リソース 15 は生まれなかったかもしれません。
なぜ今、GraphQLを学ぶべきなのか?
GraphQLは、その効率性と柔軟性から、国内外の多くの先進的な企業で採用が進んでいます 5。特に、複雑なデータ構造を持つアプリケーションや、要件が頻繁に変わるサービスの開発において、その価値を発揮します 12。
また、GraphQLはフロントエンド開発者にとって大きな力となります。バックエンドのAPI仕様に縛られることなく、UIコンポーネントが必要とするデータを主体的に要求できるため、開発のスピードと自由度を高めることができます 1。
2. GraphQL vs. REST:主な違いを理解する
GraphQLを理解する上で、従来のAPI設計の主流であるRESTと比較することは非常に有効です。両者には、APIへのアクセス方法からデータの取得方法、進化のさせ方まで、根本的な違いがあります。
エンドポイントの考え方
- REST: REST APIは通常、「リソース」中心に設計されます。例えば、「ユーザー情報」「投稿情報」といったリソースごとに個別のURL(エンドポイント)を持ちます(例:/users, /posts/{id}, /users/{id}/posts)1。クライアントは、目的のデータに応じて異なるエンドポイントにアクセスする必要があります。
- GraphQL: 一方、GraphQLは通常、単一のエンドポイント(例:/graphql)を持ちます 1。すべてのデータ取得(クエリ)、データ変更(ミューテーション)、リアルタイム更新(サブスクリプション)のリクエストがこの単一のエンドポイントに送られます。どのデータにアクセスするかは、URLではなく、送信される「クエリ」の内容によって決まります。
この単一エンドポイントという特徴は、クライアント側のコードをシンプルにする一方で、サーバー側には新たな考慮事項をもたらします。クライアントは常に同じ /graphql エンドポイントを叩けばよいため、複数のURLを管理する必要がなくなります 1。しかし、サーバーは受け取ったリクエストの「クエリ文字列」を解析し、どのデータを要求しているのか、どの処理(リゾルバ)を実行すべきかを判断する必要があります 28。これは、RESTのようにURLパス(例:/users vs /posts)を見るだけでは処理内容が分からないため、より複雑なルーティングロジックが必要になることを意味します。また、アクセスログの分析も難しくなります。RESTならエンドポイントごとのアクセス数やパフォーマンスを分析しやすいですが、GraphQLではクエリの内容まで見ないと、どのような操作が行われているか把握できません 30。さらに、URLに基づいた標準的なHTTPキャッシュ機構の効果が薄れるため、GraphQL固有のキャッシュ戦略が必要になります 3。これは、GraphQLがクライアントの柔軟性を最優先した結果、サーバー側のアーキテクチャに複雑さの一部を移している、というトレードオフを示しています。
データ取得:ピンポイント指定 vs 固定構造
- REST: 各エンドポイントが返すデータの構造は、基本的にサーバー側で定義されます。多くの場合、特定のリソースに関する全ての情報(フィールド)を含んだ固定的なレスポンスが返されます 1。
- GraphQL: クライアントがクエリの中で、必要とするフィールドを明示的に指定します。サーバーは、その指定通りの構造でデータを返します。レスポンスのJSON形式は、送信したクエリの形をそのまま反映したものになります 1。
オーバーフェッチングとアンダーフェッチング問題
REST APIでしばしば問題となるのが、データの過不足です。
- オーバーフェッチング (Over-fetching): 必要以上のデータを取得してしまうことです。例えば、ユーザーの名前だけが必要なのに、エンドポイントからは住所や電話番号など全てのユーザー情報が返ってくるケースです。これは特にモバイル環境などでは、通信帯域の無駄遣いになります 1。
- アンダーフェッチング (Under-fetching): 一度のリクエストで必要なデータが揃わず、複数のAPI呼び出しが必要になることです。例えば、ある投稿の詳細情報を表示するために、まず投稿データを取得し、次にその投稿の著者情報を取得、さらにコメント情報を取得する、といった具合に、何度もサーバーと通信する必要が生じます。これはアプリケーションの表示速度低下(レイテンシ増加)に繋がります 1。
- GraphQLの解決策: GraphQLは、クライアントが必要なフィールドを正確に指定し、関連するデータ(ネストしたデータ)も一度のリクエストでまとめて取得できるため、これらのオーバーフェッチングとアンダーフェッチングの問題を根本的に解決します 1。
型システム:スキーマによる安全性と開発効率
- REST: REST APIでやり取りされるデータ(多くはJSON)には、通常、厳密な型情報が付随しません。どのようなデータが、どのような形式で返ってくるかは、APIドキュメント(例:OpenAPI/Swagger仕様)に頼るか、実際にレスポンスを見て判断する必要があります(弱い型付け)21。
- GraphQL: GraphQLは「スキーマ」と呼ばれる厳密な型システムに基づいています。スキーマは、APIで利用可能な全てのデータの型、フィールド、それらの関係性を定義します。これにより、サーバーとクライアントの間でデータの構造が明確に保証されます。この強い型付けは、開発ツールによる支援(コード補完や事前検証)、ドキュメントの自動生成、実行時エラーの削減などに繋がり、開発の安全性と効率を大幅に向上させます 2。
GraphQLの強力な型システムは、単にデータの安全性を高めるだけでなく、豊かな開発エコシステムの基盤となっています。スキーマ 3 がAPIの全ての能力を定義しているため、ツールは「イントロスペクション」という機能を使って、実行時にスキーマ自体に問い合わせ、APIが何を提供できるかを動的に知ることができます 9。このイントロスペクション能力が、GraphiQLやGraphQL Playgroundといった対話的な開発環境を可能にしています。これらのツールは、スキーマ情報を利用して、クエリの自動補完、入力ミスや不正なクエリのリアルタイムでの指摘、そしてAPIドキュメントの表示といった機能を提供し、開発者がAPIを迅速に学び、試すことを可能にします 12。さらに、graphql-code-generator 30 のようなツールは、スキーマ定義からクライアントサイド(例:TypeScript)やサーバーサイドの型定義コードを自動生成でき、手作業による型定義の手間とミスを削減します。このように、型システムは単なる制約ではなく、REST APIにはない優れた開発体験(Developer Experience)を実現するための「推進力」となっているのです。
APIの進化とバージョニング
- REST: APIに互換性のない変更(Breaking Change)を加える場合、既存のクライアントが影響を受けないように、APIのバージョンを管理する必要がしばしば生じます(例:/v1/users から /v2/users へ移行)6。
- GraphQL: GraphQL APIは、より柔軟に進化させることが可能です。新しいフィールドをスキーマに追加しても、既存のクエリを壊すことはありません。古いフィールドを使われなくなった場合に「非推奨(deprecated)」マークを付けることで、クライアントに移行を促しつつ、段階的にAPIを進化させることができます。これにより、RESTのような厳密なバージョン番号付けが不要になるケースが多くなります 4。
主な違いのまとめ
ここまでの比較を分かりやすく表にまとめます。
特徴 | REST API | GraphQL API | 主な関連情報 |
エンドポイント | 複数(リソース指向) | 単一(通常 /graphql) | 1 |
データ取得方法 | サーバーがレスポンス構造を決定 | クライアントがクエリで要求フィールドを指定 | 1 |
オーバー/アンダーフェッチ | よく発生する問題 | 精密なクエリにより解決 | 1 |
型システム | 弱い型付け(フォーマット/ドキュメント依存) | 強い型付け(スキーマで定義) | 2 |
リクエストメソッド | HTTPメソッド (GET, POST, PUT, DELETE) 利用 | 通常、全ての操作にPOSTを利用 | 1 |
レスポンス形式 | 様々 (JSON, XMLなど) | 主にJSON | 9 |
バージョニング | 明示的なバージョン管理が必要なことが多い | 破壊的変更なしに進化させやすい | 4 |
アーキテクチャ | アーキテクチャスタイル | クエリ言語、スタイル、ツールセット | 21 |
焦点 | API作成(歴史的に) | APIパフォーマンスと柔軟性 | 21 |
3. GraphQLの構成要素:コアコンセプトを理解する
GraphQL APIを構築し、利用するためには、いくつかの基本的な構成要素を理解する必要があります。これらはAPIの設計図となり、データの取得や変更、リアルタイム通信の仕組みを定義します。
スキーマ定義言語 (SDL): APIの設計図
スキーマはGraphQL APIの心臓部であり、「どのようなデータを、どのように操作できるか」を定義する契約書のようなものです 1。クライアントはこのスキーマに従ってリクエストを作成し、サーバーはこのスキーマに基づいてリクエストを検証・実行します。スキーマは通常、人間が読み書きしやすい専用の言語(Schema Definition Language, SDL)で記述されます。
スキーマの基本的な構成要素は以下の通りです。
- 型 (Object Types): アプリケーションで扱うデータの構造を定義します。例えば、「ユーザー」や「投稿」といったオブジェクトの型を定義します。各型は、そのオブジェクトが持つプロパティ(フィールド)を定義します。例:
GraphQL
type User {
id: ID!
name: String!
email: String
}
この例では User という型を定義し、必須の id (一意な識別子、!は必須を示す)と name (文字列)、そして任意 (!なし) の email (文字列) フィールドを持つことを示しています 3。 - フィールド (Fields): 型の中に定義される、個々のデータ項目です。例えば、User 型の name や email がフィールドにあたります。クライアントはこれらのフィールドを指定してデータを要求します 12。
- スカラー型 (Scalar Types): これ以上分解できない基本的なデータ型です。GraphQLには標準で Int (整数)、Float (浮動小数点数)、String (文字列)、Boolean (真偽値)、ID (一意な識別子) が組み込まれています 12。
- 特殊な型 (Query, Mutation, Subscription): これらはAPIへの操作の入り口(エントリーポイント)を定義する特別な型です。
- Query: データ読み取り操作のルート。
- Mutation: データ書き込み(作成、更新、削除)操作のルート。
- Subscription: リアルタイムデータ更新の購読操作のルート。 3
クエリ (Query): データの要求
Query は、サーバーからデータを取得(読み取り)するための操作タイプです 3。クライアントは、スキーマで定義された Query 型のフィールドを使って、欲しいデータとその構造を指定します。
基本的なクエリの構造は query { フィールド { サブフィールド } } のようになります 3。例えば、特定のユーザーのID、名前、メールアドレスを取得するクエリは以下のようになります。
GraphQL
query GetUserData {
user(id: “123”) {
id
name
email
}
}
このクエリは、Query 型に定義されているであろう user フィールドを呼び出し、引数として id に “123” を渡しています。そして、返ってくる User オブジェクトの中から id, name, email の3つのフィールドを取得するよう要求しています 27。重要なのは、このクエリの { user { id name email } } という構造が、そのままレスポンスとして返ってくるJSONの構造 $${“data”: {“user”: {“id”: “…”, “name”: “…”, “email”: “…”}}}$$ に対応する点です 9。
ミューテーション (Mutation): データの変更
Mutation は、サーバー上のデータを変更(作成、更新、削除)するための操作タイプです 3。データの状態を変える副作用を伴う操作であることを明示します。
基本的なミューテーションの構造は mutation { 操作名(引数: {… }) { 返してほしいフィールド } } のようになります 3。例えば、新しいユーザーを追加するミューテーションは以下のようになります。
GraphQL
mutation AddNewUser {
addUser(name: “Charlie”, email: “charlie@example.com”) {
id
name
email
}
}
この例では、Mutation 型に定義されているであろう addUser フィールドを呼び出し、引数として name と email を渡しています。そして、操作が成功した場合に、新しく作成されたユーザーの id, name, email をレスポンスとして返すように要求しています 3。このように、ミューテーションもクエリと同様に、操作結果のデータを返すことができます 12。
サブスクリプション (Subscription): リアルタイム更新の購読
Subscription は、サーバーからのリアルタイムなデータ更新を受け取るための操作タイプです 1。クライアントはサーバーとの間に持続的な接続(通常はWebSocketを使用 36)を確立し、特定のイベントが発生するたびにサーバーからデータがプッシュされるのを待ち受けます。
例えるなら、特定のニュースチャンネルに登録(サブスクライブ)しておき、新しいニュースが報じられるたびに通知を受け取るような仕組みです。チャットアプリでの新着メッセージ受信、株価のリアルタイム表示、ライブ通知などに利用されます 1。
例えば、新しい投稿が追加されたときに通知を受け取るサブスクリプションは以下のようになります。
GraphQL
subscription NewPostSubscription {
newPost {
id
title
author {
name
}
}
}
クライアントがこのサブスクリプションを開始すると、サーバー側で新しい投稿が追加されるたびに、その投稿の id, title, そして著者の name がクライアントに送信されます 3。
サブスクリプションは、従来のREST APIが基本的にリクエスト・レスポンス型であるのに対し、GraphQLがネイティブにリアルタイム通信をサポートしている点で大きな利点となります。RESTで同様の機能を実現するには、クライアントが定期的にサーバーに更新を確認しに行く「ポーリング」や、GraphQLとは別にWebSocketなどの技術を導入する必要がありました 36。GraphQLでは、サブスクリプションがクエリやミューテーションと同じ枠組みの中で定義・実行されるため 3、スキーマや型システム、開発ツールといったエコシステムを一貫して利用でき、リアルタイム機能の開発を簡素化できます 42。
リゾルバ (Resolver): データ取得ロジックの実行役
スキーマがAPIで「何ができるか」を定義するのに対し、リゾルバは「それをどのように実現するか」という具体的な処理ロジックを担います 1。スキーマ内の各フィールドには、通常、サーバー上で対応するリゾルバ関数が存在します 29。
クライアントからクエリやミューテーションが送信されると、GraphQLサーバーはそれを解析し、要求されたフィールドに対応するリゾルバ関数を呼び出します。リゾルバ関数は、データベースへの問い合わせ、別のREST APIの呼び出し、あるいは単純な計算など、必要な処理を実行してデータを取得または加工し、その結果を返します 28。
例えば、先の user(id: “123”) クエリの場合、サーバーは Query 型の user フィールドに対応する userResolver 関数を実行します。この関数は、引数 (args) から id (“123”) を受け取り、コンテキスト (context) 経由でデータベース接続 (context.db) にアクセスし、findUserById(“123”) のようなメソッドを呼び出してユーザーデータを取得し、その結果を返します 28。
このスキーマ(APIの定義)とリゾルバ(具体的な実装)の分離は、GraphQLのアーキテクチャにおける重要な特徴です。これにより、APIのインターフェース(スキーマ)と、その背後にあるデータソースやビジネスロジックの実装を独立して進化させることが可能になります。例えば、バックエンドのデータベースを新しいものに移行した場合でも、リゾルバが新しいデータベースからデータを取得してスキーマで定義された通りの形式で返すように修正すれば、クライアント側のコードを変更する必要はありません。逆に、クライアントの要求に応じてスキーマに新しいフィールドを追加する場合も、対応するリゾルバを追加するだけで済み、既存の機能に影響を与えにくくなります。この疎結合な関係性により、GraphQLは複雑なシステムや、マイクロサービスのように複数の異なるバックエンドを持つシステムの「統合レイヤー」や「抽象化レイヤー」として効果的に機能します 8。
4. なぜGraphQLを選ぶのか? 主なメリット
GraphQLが多くの開発者や企業に採用されているのには、明確な理由があります。特に、データ取得の効率性、開発体験の向上、そして柔軟性において、従来のREST APIに対する優位性を持っています。
効率性とパフォーマンス
- 必要なデータだけを取得: GraphQLの最大のメリットの一つは、クライアントが必要とするデータだけをピンポイントで取得できることです。これにより、REST APIで起こりがちなオーバーフェッチング(不要なデータの取得)を排除できます。これは、通信量が限られているモバイルアプリや、低速なネットワーク環境下で特に重要となります 1。
- 少ないネットワークリクエスト: 関連する複数のデータ(例えば、投稿とその著者、コメント)を一度のリクエストでまとめて取得できるため、アンダーフェッチング(複数回のAPI呼び出し)を防ぎます。これにより、サーバーとの往復回数が減り、アプリケーションの応答速度(レイテンシ)が向上します 1。
「必要なデータだけ」を取得し、「一度のリクエストで済む」というこの組み合わせは、特に複雑なアプリケーションやモバイル環境において、顕著なパフォーマンス向上をもたらします。これはまさに、FacebookがGraphQLを開発した当初の動機と一致します 9。モバイルネットワークは一般的に、有線接続に比べて遅延が大きく帯域幅も狭いため 9、REST APIでの複数回の通信(アンダーフェッチング)は遅延を悪化させ 9、固定的なレスポンス(オーバーフェッチング)は不要な帯域を消費します 5。GraphQLは、複雑にネストしたデータ構造でも一度のリクエストで取得でき 6、指定されたフィールドのみを返すことで 1、これらの問題を両方解決します。結果として、読み込み時間の短縮とデータ使用量の削減が実現され、モバイルユーザー体験 8 や、相互に依存するデータが多いアプリケーション 21 にとって不可欠な利点となります。
開発体験の向上
- 強い型付けとイントロスペクション: スキーマによる厳密な型定義は、開発中のエラーを減らすだけでなく、優れた開発ツール体験の基盤となります。型情報に基づいてコード補完や入力値の検証がリアルタイムで行われ、APIの仕様を推測する手間が省けます 3。
- 自己文書化: スキーマ自体がAPIの仕様書として機能します。GraphiQLやGraphQL Playgroundのようなツールを使えば、利用可能なクエリや型を対話的に探索でき、別途ドキュメントを探したり、古くなったドキュメントに悩まされたりすることが減ります 4。
- フロントエンドの主体性向上: フロントエンド開発者は、バックエンドのAPI変更を待つことなく、UIコンポーネントが必要とするデータ構造に合わせて自由にクエリを作成・変更できます。これにより、フロントエンド主導での迅速な機能開発や改善が可能になります 12。
- APIの進化の容易さ: 新しいフィールドを追加しても既存のクライアントに影響を与えず、古いフィールドは非推奨として段階的に廃止できるため、APIのバージョニング管理の負担が軽減されます 4。
これらの開発体験の向上、特にフロントエンドの主体性向上やAPI進化の容易さは、開発サイクルの短縮とチーム全体の生産性向上に直結します。フロントエンドチームは、UI要件の変更に応じてデータクエリを独立して修正できるため、バックエンドのAPI変更によるブロックが少なくなります 12。強い型付けとイントロスペクションは、API連携に関するデバッグや仕様理解にかかる時間を削減します 16。スキーマ駆動開発により、合意されたスキーマ(契約)に基づいてフロントエンドとバックエンドが並行して作業を進めることが可能になります 19。バージョニングの手間が減ることで、APIのメンテナンスコストも削減されます 4。これらの要因が組み合わさることで、より効率的なワークフローが実現し、チームはより迅速に価値を提供できるようになります 12。
柔軟性と統合能力
- 単一エンドポイントのシンプルさ: クライアントは常に一つの決まった窓口(エンドポイント)を通じてAPIと対話するため、接続先の管理が容易になります 1。
- バックエンド非依存: GraphQLサーバーは、その背後にある様々なデータソース(リレーショナルデータベース、NoSQLデータベース、マイクロサービス、既存のREST APIなど)に対する「ファサード(正面玄関)」として機能します。これにより、複雑なバックエンドシステムを抽象化し、クライアントには一貫性のあるインターフェースを提供できます 9。
5. 考慮すべき点:GraphQLの潜在的な課題
GraphQLは多くのメリットを提供する一方で、導入や運用にあたって考慮すべき課題も存在します。これらの点を理解し、対策を講じることが、GraphQLを効果的に活用する鍵となります。
学習コスト
GraphQLは、REST APIに慣れ親しんだ開発者にとっても、新しい概念(スキーマ、SDL、クエリ言語、リゾルバ、型システムなど)を学ぶ必要があります 4。特に、効果的なスキーマ設計は、アプリケーションのドメインを深く理解し、将来の拡張性も考慮する必要があるため、難易度が高く、時間と経験が求められる場合があります 5。
キャッシュ戦略の複雑さ
REST APIでは、URLごとにリソースが明確に識別されるため、HTTP標準のキャッシュ機構(ブラウザキャッシュ、CDNキャッシュなど)を比較的容易に利用できます。しかし、GraphQLは通常、単一のエンドポイントへのPOSTリクエストで通信するため、URLベースのキャッシュがそのままでは機能しにくいという課題があります 16。
そのため、GraphQLではより洗練されたキャッシュ戦略が必要となります。クライアントサイドでは、Apollo Clientのようなライブラリが提供する正規化キャッシュ(レスポンスデータをオブジェクトごとに分解し、IDをキーとしてキャッシュする)を利用したり、サーバーサイドでは、リクエスト単位でのデータ取得を効率化するDataLoader(後述)や、特定のクエリとその結果をキャッシュするPersisted Queries(クエリ自体にIDを割り当て、GETリクエストでCDNキャッシュを可能にする)といった技術の導入を検討する必要があります 4。
セキュリティに関する考慮事項
GraphQLのクエリの柔軟性は、悪用されるリスクも伴います。
- サービス拒否(DoS)攻撃のリスク: クライアントが意図的に非常に複雑なクエリや、ネストが極端に深いクエリを送信することで、サーバーに過剰な負荷をかけ、サービスを停止に追い込む可能性があります 4。
- 対策: このような攻撃を防ぐために、以下のような対策が不可欠です。
- レート制限: 一定時間内に許容されるリクエスト数を制限する。
- クエリの深さ制限: クエリのネストレベルに上限を設ける。
- クエリ複雑度分析: クエリが要求するフィールドや処理のコストを事前に計算し、閾値を超える複雑なクエリを拒否する 19。
- イントロスペクションの無効化: 開発時には便利なスキーマ情報の問い合わせ機能(イントロスペクション)ですが、本番環境ではAPIの内部構造を攻撃者に晒すことになるため、無効化することが推奨されます 32。
- 情報漏洩のリスク: リゾルバレベルでの適切な認証・認可制御が実装されていない場合、アクセス権限のないユーザーが機密データにアクセスできてしまう可能性があります 4。各リゾルバで、リクエスト元のユーザーがそのデータにアクセスする権限を持っているかを検証する必要があります。
N+1問題
これは、GraphQLのリゾルバ実装において特に注意が必要なパフォーマンス問題です。リスト形式のデータを取得し、そのリスト内の各項目について関連データを取得する場合に発生しやすいです。例えば、「投稿リストを取得(1回のDBクエリ)」し、その後「各投稿の著者情報を取得(投稿数N回のDBクエリ)」するような実装をしてしまうと、合計でN+1回のデータベースアクセスが発生し、パフォーマンスが著しく低下します 14。
この問題を解決するための一般的な手法が DataLoader です 14。DataLoaderは、同一リクエスト内で発生した複数のデータ取得要求を一時的に集約し、まとめて処理(バッチ処理)することで、データソースへのアクセス回数を削減します。例えば、複数の投稿の著者IDを一度に受け取り、データベースに対して SELECT * FROM users WHERE id IN (id1, id2,…) のような単一のクエリを発行します。さらに、同一リクエスト内での同じIDに対する要求はキャッシュし、重複したデータ取得を防ぎます 14。
N+1問題は、GraphQLがネストしたデータの取得を容易にするがゆえに、リゾルバを単純に実装すると発生しやすい問題です。DataLoaderのような仕組みは、サーバー側のデータ取得を最適化するために不可欠であり、GraphQLのパフォーマンスはリゾルバの実装品質に大きく依存することを示しています。つまり、GraphQLを使ったからといって自動的に速くなるわけではなく、効率的なリゾルバの実装が重要になるのです 51。
ファイルアップロード
GraphQLの仕様には、ファイル(画像、動画など)をアップロードするための標準的な方法が定義されていません。そのため、Base64エンコーディングでファイルを文字列として扱ったり、multipart/form-data 形式のリクエストでGraphQLクエリとファイルを一緒に送信するといった、追加の実装やライブラリの利用が必要になります。これは、REST APIでの標準的なファイルアップロードと比較して、やや複雑になる可能性があります 5。
ツールやライブラリの成熟度(歴史的観点)
現在ではGraphQLのエコシステムは非常に成熟し、多くの強力なツールやライブラリが存在しますが 16、登場してからの歴史がREST APIよりも浅いため、過去においてはRESTほど選択肢が多くない時期もありました。特定のニッチな要件に対応するツールや、特定の言語でのサポートがRESTほど充実していない可能性は、依然として考慮に入れるべき点かもしれません 4。
これらの課題の多くは、GraphQLの持つ柔軟性や単一エンドポイントといった強力な特徴の裏返しとも言えます。クライアントに多くの自由度を与える代わりに、サーバー側での制御(セキュリティ、パフォーマンス最適化)がより重要になります。また、標準的なHTTPの仕組み(URLベースのキャッシュなど)に頼れない部分があるため、GraphQL固有の解決策(クライアントキャッシュ、DataLoader、Persisted Queriesなど)を理解し、適用する必要があります。これらの課題を認識し、適切な対策を講じることで、GraphQLのメリットを最大限に引き出すことができます。
6. GraphQLの活用事例:世界と日本の現場から
GraphQLは、単なる理論上の技術ではなく、世界中の多くの先進的な企業で実際に活用され、その価値を証明しています。ここでは、国内外の代表的な導入事例を見ていきましょう。
世界の巨人たち:GraphQL採用の理由と効果
- Meta (Facebook/Instagram): GraphQLの生みの親であるMetaは、そのモバイルアプリ(Facebook、Instagram)でGraphQLを大規模に活用しています。複雑なデータ要件とモバイル環境でのパフォーマンス最適化が主な目的でした。ニュースフィードのような機能を実現するために、膨大な量の関連データを効率的に取得する必要があり、GraphQLはその要求に応えました。現在も日々数十億規模のAPIコールを処理していると言われています 1。
- GitHub: 開発者プラットフォームであるGitHubは、従来のREST API(v3)に加えて、GraphQL API(v4)を提供しています。GraphQL APIは、より精密で柔軟なクエリを可能にし、開発者がインテグレーションや自動化のために必要なデータだけを効率的に取得できるように設計されています。これにより、外部開発者はGitHubのデータをより強力に活用できます 5。
- Netflix: 大手動画配信サービスのNetflixも、モバイルアプリ(iOS、Android)のデータ取得基盤としてGraphQLを採用しています。多様なデバイスで一貫したユーザー体験を提供し、複雑なUIに必要なデータを効率的に配信するため、また開発速度を向上させるためにGraphQLが役立っていると考えられます 7。
- Shopify: EコマースプラットフォームのShopifyは、GraphQLを全面的に採用しています。Admin APIとStorefront APIの両方でGraphQLを主要なインターフェースとし、将来的には新規アプリ開発においてGraphQLの使用を必須とする方針を打ち出しています。Shopifyは、プラットフォーム全体の複雑なデータを効率的に扱える点、オーバーフェッチの削減、厳密な型システムによる安全性、そして優れた開発ツールによる開発体験の向上をメリットとして挙げています 8。
- Airbnb: 民泊プラットフォームのAirbnbは、フロントエンドのデータ取得を効率化するためにGraphQLを利用しています。さらに、多数のマイクロサービスを束ねる「データ指向サービスメッシュ(Viaduct)」のインターフェースとしてもGraphQLを採用し、サービス間の連携を改善し、一度のリクエストで複数のサービスからデータを効率的に取得できるようにしています 7。
これらの国際的な事例を見ると、GraphQLの採用は多くの場合、「複雑性の管理」という共通の動機に基づいていることがわかります。それは、MetaやNetflixのようなフロントエンドUIの複雑さであったり、Airbnbや後述するメルカリのようなマイクロサービスベースのバックエンドアーキテクチャの複雑さであったり、あるいはGitHubやShopifyのような開発者向けプラットフォームAPIの複雑さであったりします。GraphQLが持つ、ネストしたデータを効率的に取得する能力 24 や、複数のデータソースを統合する能力 19、そして開発者に柔軟なインターフェースを提供する能力 5 が、これらの複雑な課題を解決する上で効果を発揮しているのです。
日本での導入事例:国内企業の挑戦
- 楽天: 日本を代表するEC企業の楽天も、複数のサービス間でのデータ統合を容易にし、モバイルアプリのパフォーマンスと開発者の生産性を向上させる目的でGraphQLを導入しています 17。
- メルカリ (メルカリShops): フリマアプリ「メルカリ」から派生したECプラットフォーム「メルカリShops」では、フロントエンドとマイクロサービス群の間をつなぐBFF(Backend For Frontend)としてGraphQL(NestJSフレームワークを使用)を導入しました。複雑なサービスにおいてREST APIでは効率が悪かった点を解消し、スキーマ駆動開発によってフロントエンドとバックエンドの連携を改善、コード自動生成なども活用しています。一方で、導入後の課題として、スキーマ設計の一貫性維持やキャッシュ戦略、パフォーマンスチューニング(DataLoaderの利用など)の必要性も認識されています 19。
- サイバーエージェント (MG-DX, ジャンプTOONなど): サイバーエージェントグループ内でも、複数のプロジェクトでGraphQLが採用されています。例えば、オンライン診療などを提供するMG-DXのサービス「薬急便」や、縦読み漫画アプリ「ジャンプTOON」などで導入されています。導入目的は、REST APIにおける課題(バックエンド修正がフロントエンドに影響する、開発フローの非効率化など)の解決や、マイクロサービスや外部APIに対する抽象化レイヤーとしての活用などが挙げられます 45。
- リクルート (スタディサプリ): 教育サービスの「スタディサプリ」でもGraphQLが活用されており、スキーマ駆動開発の実践例や、N+1問題をDataLoaderで解決した事例などが共有されています 46。
これらの国内外の事例は、GraphQLが大きなメリットを提供することを示していますが、同時に、その導入と運用が「銀の弾丸」ではないことも示唆しています。特にメルカリやサイバーエージェントの事例からは、GraphQLの恩恵を十分に受けるためには、スキーマ設計のベストプラクティス確立、N+1問題への対策(DataLoaderなど)、キャッシュ戦略の最適化、そしてセキュリティ対策といった、GraphQL特有の課題に真剣に取り組む必要があることがわかります 19。単にGraphQLを導入するだけでなく、その特性を理解し、関連するツールやプラクティスへの投資を行うことが、成功の鍵となります。ShopifyがGraphQLを標準APIとして推進できるのも、おそらくこれらの課題に対する解決策(パフォーマンス改善や開発ツールの提供など)に多大な投資を行ってきた結果でしょう 44。
7. まとめ:GraphQLへの次の一歩
この記事では、GraphQLの基本的な概念から、REST APIとの違い、主要な構成要素、メリット・デメリット、そして国内外での実際の活用事例まで、初学者の方にも分かりやすいように解説してきました。
初学者向け要点の再確認
- GraphQLは、APIからデータを効率的かつ柔軟に取得・操作するための「クエリ言語」です。
- クライアントが必要なデータだけを正確に指定でき(オーバー/アンダーフェッチングの解決)、通常は単一のエンドポイントを通じて通信します。
- 「スキーマ」がAPIの設計図となり、「クエリ」でデータを取得、「ミューテーション」でデータを変更、「サブスクリプション」でリアルタイム更新を受け取ります。これらの操作の具体的な処理は「リゾルバ」が担います。
- 主なメリットは、データ取得の効率性、開発体験の向上(型安全性、自己文書化、フロントエンドの主体性向上)、API進化の容易さなどです。
- 一方で、学習コスト、キャッシュ戦略の複雑さ、セキュリティへの配慮、N+1問題への対策といった課題も存在します。
GraphQLはあなたのプロジェクトに適しているか?
GraphQLは万能薬ではありません。以下のような場合に特にその強みを発揮します。
- データが複雑に絡み合っている場合: 複数の関連データを一度に取得したい場合 21。
- モバイルアプリケーション: 通信量や通信回数を最小限に抑えたい場合 8。
- マイクロサービスアーキテクチャ: 複数のサービスからのデータを統合するAPIゲートウェイやBFFとして 19。
- フロントエンドの要求が多様・変化しやすい場合: フロントエンドが主体的にデータ取得をコントロールしたい場合 21。
逆に、APIが非常にシンプルで、リソース操作が中心であり、HTTPキャッシュを最大限活用したい場合などは、従来のREST APIでも十分かもしれません 21。重要なのは、両者の特性を理解し、プロジェクトの要件やチームのスキルセットに合わせて最適な技術を選択することです。場合によっては、GraphQLとRESTを併用することも有効な戦略です 49。
学習を深めるために
GraphQLの世界にさらに足を踏み入れたい方のために、いくつか次のステップを提案します。
- 公式ドキュメントを読む: GraphQLの公式サイト (graphql.org) は、仕様や基本的な概念を学ぶための最も信頼できる情報源です 10。
- チュートリアルを試す: 公式サイトのチュートリアルや、Apollo GraphQL (GraphQLを扱う上で非常に人気のあるライブラリ・プラットフォーム) のチュートリアル 67、その他オンラインで提供されている初心者向け講座 68 などを通じて、実際に手を動かしてみましょう。
- 公開APIで遊んでみる: GraphiQLやGraphQL Playgroundといったツールを使って、公開されているGraphQL API(例:GitHub API 58、Countries API 70、SWAPI 71、その他71にリストされているもの)に実際にクエリを投げてみましょう。どのようなスキーマが定義され、どのようにデータが返ってくるのかを体験するのが一番の近道です 35。
- コミュニティに参加する: GraphQLには活発なコミュニティが存在します 11。オンラインフォーラムや、TechPlay 73 やDoorkeeper 75 などで告知される勉強会・ミートアップ(オンライン開催も多い 76)などを探してみるのも良いでしょう。
GraphQLは、現代のAPI開発において非常に強力な選択肢の一つです。この記事が、あなたのGraphQLへの理解を深め、実際に触ってみるきっかけとなれば幸いです。ぜひ、実際にコードを書き、その可能性を探求してみてください。
引用文献
- GraphQLとは何か? イメージを掴む – Zenn, 5月 4, 2025にアクセス、 https://zenn.dev/y_yuita/articles/d08b8691b72e87
- 【GraphQL】今注目されているGraphQLって何? 【API】 – Qiita, 5月 4, 2025にアクセス、 https://qiita.com/tsubasa_k0814/items/c6ef7e3c668007f920a6
- エンジニア初学者におすすめ GraphQLの基礎と簡単なクエリ例 …, 5月 4, 2025にアクセス、 https://envader.plus/article/419
- GraphQLを徹底解説する記事 – Zenn, 5月 4, 2025にアクセス、 https://zenn.dev/nameless_sn/articles/graphql_tutorial
- GraphQLとRESTの比較 知っておきたい両者の違い – Kinsta, 5月 4, 2025にアクセス、 https://kinsta.com/jp/blog/graphql-vs-rest/
- 【徹底解説】REST VS GraphQL – Zenn, 5月 4, 2025にアクセス、 https://zenn.dev/nameless_sn/articles/the_differences_between_rest_and_gql
- 8 examples of products transforming industries with GraphQL – Hygraph, 5月 4, 2025にアクセス、 https://hygraph.com/blog/products-using-graphql
- What is GraphQL? Use Cases and Examples – Kong Inc., 5月 4, 2025にアクセス、 https://konghq.com/blog/learning-center/graphql
- GraphQL: A data query language – Engineering at Meta, 5月 4, 2025にアクセス、 https://engineering.fb.com/2015/09/14/core-infra/graphql-a-data-query-language/
- Introduction to GraphQL | GraphQL, 5月 4, 2025にアクセス、 https://graphql.org/learn/
- Salesforce GraphQL APIの概要, 5月 4, 2025にアクセス、 https://developer.salesforce.com/jpblogs/2022/10/introducing-the-salesforce-graphql-api-jp
- 初心者向けガイド:GraphQLの基本情報 – Apidog, 5月 4, 2025にアクセス、 https://apidog.com/jp/blog/basis-of-graphql/
- Documentation – Apollo GraphQL Docs, 5月 4, 2025にアクセス、 https://www.apollographql.com/docs/
- GraphQLの概念の簡単な説明 – Qiita, 5月 4, 2025にアクセス、 https://qiita.com/hotoku/items/3f711ea2d1d21b0fb0b5
- 0からGraphQLをどう学習するか?.md – GitHub Gist, 5月 4, 2025にアクセス、 https://gist.github.com/pipopotamasu/a5f02896b6cd97786c64713927b852f3
- GraphQL とは?をわかりやすく解説 – Red Hat, 5月 4, 2025にアクセス、 https://www.redhat.com/ja/topics/api/what-is-graphql
- グラフキューエル / GraphQLの本格活用|REST APIとの併用戦略 | 株式会社GeNEE(ジーン), 5月 4, 2025にアクセス、 https://genee.jp/contents/how-to-use-grahp-ql/
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- NestJSでスケーラブルなBFFを構築。メルカリShopsエンジニアが …, 5月 4, 2025にアクセス、 https://findy-code.io/pick-up/interviews/souzoh-engineer
- GraphQL – code.store, 5月 4, 2025にアクセス、 https://code.store/tools/graphql
- GraphQL と REST API の比較 – API デザインアーキテクチャの違い …, 5月 4, 2025にアクセス、 https://aws.amazon.com/jp/compare/the-difference-between-graphql-and-rest/
- GraphQLを深掘り! 最新のAPI アーキテクチャをわかりやすく解説 – 株式会社JIITAK, 5月 4, 2025にアクセス、 https://www.jiitak.jp/blog/graphql
- GraphQL vs REST: 詳細な比較 – Wallarm, 5月 4, 2025にアクセス、 https://www.wallarm.com/jp/what/graphql-vs-rest-all-that-you-must-know
- GraphQLとは?RESTとの違いやメリット・デメリット、事例などを徹底解説 – ブラストエンジン, 5月 4, 2025にアクセス、 https://blastengine.jp/blog_content/graphql/
- 【Shopify API】GraphQLとREST の徹底比較, 5月 4, 2025にアクセス、 https://dtnavi.tcdigital.jp/shopify/shopify-graphql-rest/
- 【GraphQL】入門編 ~基礎とQuery / Mutationの書き方~ | Offers Tech Blog – Zenn, 5月 4, 2025にアクセス、 https://zenn.dev/overflow_offers/articles/20220609-graphql-onboarding
- GraphQLとは?メリットや概要を入門ガイドで学ぶ – CircleCI, 5月 4, 2025にアクセス、 https://circleci.com/ja/blog/introduction-to-graphql/
- フロントエンドにおけるGraphQLクエリの流れと基本構成 – Zenn, 5月 4, 2025にアクセス、 https://zenn.dev/kkoisland/articles/cc314bcb5e60a9
- 3. Graph の resolver を作成する – Apollo Basics – Apollo GraphQL …, 5月 4, 2025にアクセス、 https://apollographql-jp.com/tutorial/resolvers/
- GraphQLとは?RESTと比較した特徴やメリット・デメリットを学ぶ, 5月 4, 2025にアクセス、 https://zenn.dev/irsc/articles/d48623497672e4
- なぜ私がGraphQLを選んだのか #API – Qiita, 5月 4, 2025にアクセス、 https://qiita.com/non_watanabe/items/6b46915443822d2d43c7
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- GraphQL’s Top Benefits Explained – Hypermode, 5月 4, 2025にアクセス、 https://hypermode.com/blog/advantages-of-graphql
- Schemas and Types – GraphQL, 5月 4, 2025にアクセス、 https://graphql.org/learn/schema/
- Queries – GraphQL, 5月 4, 2025にアクセス、 https://graphql.org/learn/queries/
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- GraphQL スキーマの設計 – AWS Documentation, 5月 4, 2025にアクセス、 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/appsync/latest/devguide/designing-your-schema.html
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- MG-DX で GraphQL を導入した話 | CyberAgent Developers Blog, 5月 4, 2025にアクセス、 https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/33750/
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- 実例で学べるオープンなPublic GraphQL APIまとめ – Qiita, 5月 4, 2025にアクセス、 https://qiita.com/moroi/items/fed1ebcd650704213e53
- graphql-kit/graphql-apis: A collective list of public GraphQL … – GitHub, 5月 4, 2025にアクセス、 https://github.com/graphql-kit/graphql-apis
- GraphQL 用の Microsoft Fabric API の概要, 5月 4, 2025にアクセス、 https://learn.microsoft.com/ja-jp/fabric/data-engineering/api-graphql-overview
- 2024年、GraphQLにどう向き合う?導入と活用の実際 – TECH PLAY, 5月 4, 2025にアクセス、 https://techplay.jp/event/954947
- 「GraphQL」に関連するIT勉強会・セミナー・イベント情報 – TECH PLAY[テックプレイ], 5月 4, 2025にアクセス、 https://techplay.jp/event/tag/graphql?sort=started_at.asc
- JSUG勉強会 2021年その2 Spring GraphQLをとことん語る夕べ, 5月 4, 2025にアクセス、 https://jsug.doorkeeper.jp/events/124798
- Apollo Japan User Group Meetup の開催情報, 5月 4, 2025にアクセス、 https://apollographql-jp.com/makemoneyts/whatsnew/