PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の国内外市場と動向に関する徹底解説

目次

1. はじめに

PMOの重要性の高まり

現代のビジネス環境は、グローバル化、デジタル化、顧客ニーズの多様化などにより、ますます複雑性を増しています。このような状況下で、企業が競争優位性を確立し、持続的な成長を遂げるためには、戦略的な目標達成に向けたプロジェクトを成功裏に遂行することが不可欠です。しかし、プロジェクトの規模拡大や複雑化に伴い、その管理はますます困難になっています。

実際に、プロジェクトの失敗率は依然として高く、多くの企業が課題を抱えています 1。プロジェクトの失敗は、納期遅延や予算超過だけでなく、期待されたビジネス価値の損失、さらには企業全体の戦略遂行の遅滞にも繋がりかねません。このような背景から、プロジェクトの成功確率を高め、組織全体のプロジェクトマネジメント能力を向上させるための専門組織、すなわちPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)への注目が世界的に高まっています 2

特に、企業存続の鍵とも言えるデジタルトランスフォーメーション(DX)や、全社的なシステム刷新、M&A後の統合プロセスといった大規模かつ複雑な変革プロジェクトにおいては、PMOの役割は極めて重要です 4。PMOは、個々のプロジェクトを支援するだけでなく、組織横断的な視点からリソース配分や優先順位付けを最適化し、経営戦略とプロジェクト実行の整合性を確保する役割を担うことが期待されています。

本レポートの目的と構成

本レポートは、PMOの基本的な概念、機能、役割から、国内外の市場動向、主要なプレーヤー(ソフトウェアベンダーおよびコンサルティングファーム)、そしてアジャイル化やAI活用といった最新トレンドに至るまで、PMOを取り巻く状況を網羅的かつ分かりやすく解説することを目的としています。

分析にあたっては、日本PMO協会(NPMO)やプロジェクトマネジメント協会(PMI)といった専門機関の見解、PwC、Gartner、Forresterなどの調査会社によるレポート、国内外の関連文献やウェブ情報など、信頼性の高い情報源を幅広く参照します 2。これにより、客観的で多角的な視点からの情報提供を目指します。

本レポートが、企業の経営層、プロジェクトマネージャー、IT部門担当者、コンサルタントなど、PMOに関心を持つすべての方々にとって、PMOの導入検討、既存PMOの機能強化、あるいは関連サービスやソリューションの選定といった戦略的な意思決定を行う上での一助となることを期待します。

2. PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは

2.1 PMOの定義と基本的な概念

PMO(Project Management Office)とは、一般的に「プロジェクトマネジメントオフィス」または「プログラムマネジメントオフィス」と訳され、企業や組織内において、個々のプロジェクトマネジメントを組織横断的に支援し、標準化や統制を行うために設置される専門の部門や構造システムを指します 1

プロジェクトマネジメントの国際的な標準知識体系であるPMBOK®ガイドを発行するPMI(Project Management Institute)は、PMOを「プロジェクトに関連するガバナンス・プロセスを標準化し、資源、方法論、ツール、および技法の共有を促進するマネジメント構造」と定義しています 18。また、「組織内のプロジェクトを統制する仕組みを作り、実行していく組織」であり、その責任範囲は「プロジェクトマネジメントを支援したり、または直接マネジメントしたり、広範囲にわたる」と説明しており、組織の状況に応じて多様な形態を取りうることを示唆しています 1

PMOは、その焦点に応じて「Program Management Office」や「Portfolio Management Office」と定義されることもあります 1。Program Management Officeは関連する複数のプロジェクト群(プログラム)の管理に、Portfolio Management Officeは組織全体の戦略目標達成に貢献するプロジェクトやプログラムの集合体(ポートフォリオ)の管理に、それぞれ重点を置きます。

しばしば混同されがちなPM(プロジェクトマネージャー)との違いは明確です。PMは、個々のプロジェクトの目標達成に責任を負い、計画、実行、監視、終結までをリードする役割です 15。一方、PMOは、特定のプロジェクトに限定されず、組織全体のプロジェクトマネジメントの品質や効率を向上させることを目的とし、PMやプロジェクトチームを支援・監督する立場にあります 15。PMが「プロジェクトのため」に活動するのに対し、PMOは「プロジェクトマネジメントのため」に活動すると言えます 25

2.2 PMOの主な機能と役割

PMOが担う具体的な機能や役割は、その組織の文化、成熟度、プロジェクトの特性などによって多岐にわたりますが、一般的には以下のような機能が挙げられます。

日本PMO協会(NPMO)などが示す標準的な機能としては、次のようなものがあります 14

  • プロジェクトマネジメント方式の標準化: プロセス、テンプレート、ツールなどを標準化し、組織全体で一貫したアプローチを確立する。
  • 人材開発: プロジェクトマネジメントに関する研修の実施やキャリアパスの整備を通じて、PM人材を育成する。
  • プロジェクトマネジメント業務の支援: 個別プロジェクトの計画立案、進捗管理、課題管理などを直接支援する。
  • リソース・コストの調整: 複数のプロジェクト間で、人材や予算などのリソース配分を最適化する。
  • プロジェクト環境の整備: プロジェクト管理ツール導入支援や、コミュニケーション基盤の整備などを行う。
  • 関連管理業務: 文書管理、会議体運営、経費処理などの事務的な支援を行う。

国際的に認識されているPMOの主要機能としては、以下のようなものが挙げられます 1

  • ガバナンス (Governance): 適切な意思決定プロセスを確立し、プロジェクトが組織のルールや方針に準拠していることを保証する。監査やレビューも含む。
  • 透明性 (Transparency): プロジェクトの状況に関する正確な情報を収集・提供し、効果的な意思決定を支援する。
  • 再利用性 (Reusability): 過去のプロジェクトから得られた教訓やベストプラクティスを蓄積・共有し、テンプレートなどを提供することで、効率化を図る。
  • デリバリー支援 (Delivery Support): プロセス合理化、トレーニング、メンタリング、品質保証などを通じて、プロジェクトチームの業務遂行を支援する。
  • トレーサビリティ (Traceability): プロジェクト関連文書や履歴を管理し、組織の知識として蓄積する。

近年、PMOの役割は単なる管理・支援部門にとどまらず、より戦略的な方向へと進化しています 1。経営戦略とプロジェクトポートフォリオの整合性を確保し、プロジェクトを通じて確実にビジネス価値を創出することへの貢献が期待されるようになっています。また、プロジェクトリスクの評価、監視、対応計画の策定といったリスク管理機能も、PMOの重要な役割として認識されています 17

2.3 PMOの種類と特徴

PMOは、その目的や組織内での位置づけ、権限のレベルによって、いくつかのタイプに分類されます。代表的な分類方法をいくつか紹介します。

1. 権限レベルによる分類 (PMIなど): 1

  • 支援型 (Supportive PMO): プロジェクトチームに対して、テンプレート、ベストプラクティス、トレーニング、ツールなどを提供するコンサルタント的な役割。統制力は低い。
  • コントロール型 (Controlling PMO): 標準化された手法、プロセス、テンプレートなどの遵守を求める。プロジェクト管理の準拠性を確保し、中程度の統制力を持つ。
  • 指揮型 (Directive PMO): プロジェクトを直接管理・統括する。PMをプロジェクトに派遣し、プロジェクト全体を指揮するなど、最も高い統制力を持つ。

2. 組織内での設置レベルによる分類: 1

  • 全社PMO (Enterprise PMO / EPMO): 組織全体のプロジェクトを対象とし、戦略との整合性を確保する。最も広範な権限を持ち、経営層に直接レポートする場合が多い。
  • 部門PMO (Divisional / Departmental PMO): 特定の事業部や部門内のプロジェクトを支援する。ポートフォリオ管理、トレーニング、リソース計画などを行う。
  • プロジェクトPMO (Project-specific PMO): 特定の大規模プロジェクトやプログラムのために、期間限定で設置される。管理支援、レポーティング、モニタリングなどを担当する。

3. 機能による分類: 1

  • デリバリーPMO (Delivery PMO): プロジェクト、プログラム、ポートフォリオの実行と成功裏の完了に焦点を当てる。
  • コンプライアンスPMO (Compliance PMO): 法規制や組織内の基準・ポリシーへの準拠を監視・徹底する。リスク管理やガバナンスに重点を置く。
  • CoE (Center of Excellence) PMO: プロジェクトマネジメントの標準、手法、ツールを定義・普及させ、組織全体の能力向上を図る。トレーニングなども提供する。

これらの分類は相互排他的ではなく、組織のニーズに応じて組み合わされることもあります。重要なのは、画一的なモデルを採用するのではなく、自社の組織文化、プロジェクトマネジメントの成熟度、戦略的な目標、利用可能なリソースなどを考慮し、最適なPMOの形態を選択・設計することです 1。PMOの設計は、組織の状況に合わせてカスタマイズされるべきであり、「万能な」PMOモデルは存在しないという認識が不可欠です。

2.4 PMO導入のメリットと戦略的重要性

PMOを導入・設置することは、プロジェクト遂行レベルと経営レベルの両面で、多くのメリットをもたらします。

プロジェクト遂行におけるメリット:

  • 品質の向上: 標準化されたプロセスやテンプレートの適用により、成果物の品質が安定・向上します 26
  • コスト削減・効率化: ベストプラクティスの共有やリソースの最適配分により、無駄なコストを削減し、業務効率を高めます 19
  • スケジュール管理の高度化: プロジェクト横断的な進捗管理や依存関係の可視化により、納期遵守率を高めます 26
  • リスク管理の強化: リスクの早期特定、評価、対応計画の策定・実行を支援し、プロジェクト失敗のリスクを低減します 26
  • コミュニケーション円滑化: 関係者間の情報共有を促進し、認識齟齬を防ぎます 18

経営視点でのメリット:

  • 戦略実行の確実性向上とビジネス価値最大化: プロジェクトと経営戦略との整合性を確保し、投資対効果(ROI)を高め、ビジネス価値の最大化に貢献します 1
  • 標準化による効率向上: プロジェクトマネジメント手法や知識を標準化することで、組織全体の生産性を向上させます 14
  • 可視化による意思決定迅速化: プロジェクトの進捗や状況をリアルタイムで可視化し、経営層による迅速かつ的確な意思決定を支援します 14
  • プロジェクト優先順位付けの最適化: 組織全体の視点からプロジェクトの優先順位を判断し、リソースを戦略的に配分します 14
  • プロジェクトマネジメント人財の安定的育成: 研修制度やキャリアパスを通じて、PM人材を計画的に育成します 14
  • 経営者支援工数の軽減: PMOがプロジェクトに関する情報集約や状況報告を行うことで、経営層の負担を軽減します 14

PMOが設置される背景には、多くの場合、プロジェクトの失敗率の高さ、標準化された管理手法の欠如、プロジェクトを横断的に支援する組織の不在といった、組織が抱える具体的な課題が存在します 1。PMOはこれらの課題に対する有効な解決策となり得ます。

PMOがもたらす効率化や標準化といった運用面のメリットは明確ですが、その真の価値、すなわち戦略的重要性は、プロジェクトを個別の活動としてではなく、組織全体の戦略目標達成のための手段として位置づけ、経営戦略と実行部隊とを繋ぐ役割を果たす点にあります 9。単なるプロジェクト管理の支援に留まらず、ポートフォリオ全体の最適化を通じてビジネス価値創出に直接貢献すること、そして経営層に対して戦略的な意思決定に必要な情報を提供し、組織のアジリティ(俊敏性)を高めることこそが、現代のPMOに求められる最も重要な機能と言えるでしょう 1

3. 世界のPMO/PPM市場動向

PMOの活動を支える重要な要素の一つが、プロジェクトポートフォリオ管理(PPM)の考え方と、それを支援するソフトウェアやサービスです。ここでは、PPM市場を中心に、PMOに関連するグローバルな市場動向を概観します。

3.1 市場規模、成長率(CAGR)、将来予測

世界のプロジェクトポートフォリオ管理(PPM)市場は、堅調な成長を続けています。複数の調査レポートで数値に若干の差異は見られるものの、一貫して拡大傾向が示されています。

  • 市場規模: Fortune Business Insightsの調査によると、2023年の世界市場規模は47億4,000万米ドルと評価され、2024年には50億4,000万米ドルに達し、2032年までには92億3,000万米ドルに成長すると予測されています 32
  • 注記: 他の調査(例: 33)では、基準年や予測期間、算出額が若干異なりますが、成長トレンドは共通しています。
  • 予測CAGR: 同調査では、2024年から2032年までの年平均成長率(CAGR)を7.9%と予測しています 32
  • 注記: 他の調査では8.12% 33 や3.9% 34 といった予測値もありますが、7-8%前後が一つの目安と考えられます。
  • 関連市場: PPMとITガバナンスを合わせた市場では、2025年から2032年にかけてCAGR 10.5%という、より高い成長率が予測されています 35。これは、プロジェクト管理とIT全体の統制・戦略連携を統合的に捉える動きが強まっていることを示唆している可能性があります。PPMが単なるプロジェクト管理ツールとしてだけでなく、より広範なITガバナンスフレームワークの重要な構成要素として認識され、統合ソリューションへの需要が高まっていることが、この高い成長率予測の背景にあると考えられます 36
  • コンサルティング市場: PMOコンサルティングは、より広範なコンサルティング市場の一部を構成します。世界のコンサルティング市場全体は、2024年の3,540億米ドルから2029年には4,477億米ドル(CAGR 4.81%)に達すると予測されており 37、この成長もPMO関連サービスの需要を後押しすると考えられます。

このように、複数の調査からPPM市場の持続的な成長が予測されており、プロジェクトやポートフォリオの可視化、管理、そして戦略との整合性を高めるソリューションに対する需要が今後も高まっていくことが示唆されています。

(注: 38で言及されているポリオキシメチレン(PMO)市場は、本レポートの主題であるProject Management Officeとは異なる化学物質に関するものであり、分析対象から除外しています。)

3.2 市場セグメンテーション分析

PPM市場は、提供形態、サービスタイプ、導入される産業分野、企業規模など、いくつかの軸で分類されます。

  • 提供形態別 (By Deployment):
  • クラウドベース: 市場の主流となりつつあり、最も高い成長率を示しています 32。柔軟性、スケーラビリティ、導入の容易さ、サブスクリプションモデルによる初期コストの抑制などが、クラウド移行を後押ししています 32。これは、企業向けソフトウェア市場全体で見られるSaaS(Software as a Service)モデルへのシフトと軌を一にする動きです。
  • オンプレミス: クラウドの普及が進む一方で、特に金融機関や政府機関など、高度なデータセキュリティや厳格なコンプライアンス要件を持つ組織においては、依然としてオンプレミス型ソリューションへの需要が存在します 34。自社インフラ内でのデータ管理による統制強化や、カスタマイズの自由度の高さが利点とされます 34。ただし、クラウド型に比べて導入・維持コストが高くなる傾向があります。
  • クラウドへの移行が進む背景には、技術的な利点だけでなく、リモートワークの普及やBYOD(Bring Your Own Device)といった働き方の変化も影響していると考えられます 39。一方で、依然としてデータセキュリティに対する懸念はクラウド導入の障壁となる可能性があり 32、これがオンプレミス需要を支える一因となっています。
  • サービスタイプ別 (By Service Type):
  • ソフトウェア (PPMツール): 市場収益の大部分を占めています 32。プロジェクト計画、リソース管理、進捗追跡、レポーティング、リスク管理などの機能を提供します。
  • サービス: ソフトウェア導入に伴うコンサルティング、システムインテグレーション、導入支援、トレーニング、保守・サポートなどのサービスも重要な市場セグメントであり、成長しています 32。プロセス改善支援やレポーティング・分析支援など、より高度なサービスへの需要も高まっています 34
  • 産業分野別 (By Industry Vertical):
  • PPMソリューションは、IT・通信、金融(BFSI: Banking, Financial Services and Insurance)、製造、建設・エンジニアリング、ヘルスケア、政府機関、エネルギー、教育など、幅広い産業で導入されています 32
  • 中でも、プロジェクトの規模が大きく複雑になりやすいIT・通信分野や、規制対応やリスク管理が重要となる金融(BFSI)分野が、市場の大きなシェアを占める傾向にあります 32
  • 企業規模別 (By Enterprise Size):
  • 従来、大規模で複雑なプロジェクトポートフォリオを抱える大企業での導入が中心でしたが、近年ではクラウドベースのソリューションの普及などにより、中小企業(SMEs)での採用も増加しています 32。SaaSモデルによる低コストでの導入が可能になったことが、中小企業への普及を後押ししています 41

3.3 地域別動向

PPM市場は、地域によって規模や成長率に違いが見られます。

  • 北米: 現在、世界最大の市場シェアを保持しています 32。クラウドコンピューティングやAIなどの先進技術の導入が進んでいること、プロジェクトマネジメントの成熟度が高い企業が多いことなどが背景にあると考えられます 32
  • アジア太平洋地域 (APAC): 予測期間において最も高い成長率(CAGR 10.6%予測 32)を示すと見られています。この高い成長は、同地域における急速なデジタル化の進展、産業の成長、IT投資の活発化によって牽引されています 32。特に発展途上国における産業成長が、高性能な産業アプリケーションにおけるPPM/PMOの必要性を高めている側面もあります 38
  • 欧州: ビジネスプロセスのデジタル化が進んでおり、市場拡大の大きな機会があると見られています 32
  • 中東・アフリカ (MEA)、中南米: これらの地域も成長市場として注目されています 2。特にMEAでは、SaaSベースのPPMソリューションの高い採用率が成長を後押しすると予測されています 41

全体として、北米が市場をリードする一方で、アジア太平洋地域が今後の成長を牽引する構図となっています。この地理的な市場ダイナミクスの変化は、グローバル展開を目指すベンダーやサービスプロバイダーにとって重要な示唆を与えるでしょう。

4. 日本のPMO市場動向

グローバルな市場拡大と並行して、日本国内においてもPMOに対する需要は高まりを見せています。ここでは、日本市場に特有の動向、課題、そして機会について掘り下げます。

4.1 市場規模、成長予測、およびその背景

日本国内のPMO市場は、今後も継続的な拡大が見込まれています。PMO専門コンサルティングファームであるマネジメントソリューションズ(MSOL)の推計によると、潜在市場および顕在市場を含む国内PMO市場規模は、2022年度の9,676億円から、2030年度には1兆3,936億円に達すると予測されています 43。これは約1.4兆円規模への成長を示唆しており 46、同社自身もこの巨大市場でのシェア拡大を目指しています 47

この市場拡大の背景には、いくつかの要因が挙げられます。

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進: 多くの日本企業が競争力強化のためにDXに取り組んでおり、その複雑な変革プロジェクトを成功させる上でPMOの役割が不可欠となっています 5
  • 大規模システム刷新案件の増加: 基幹システムの老朽化対応(いわゆる「2025年の崖」問題 49)や、法制度改正に伴うシステム対応など、大規模なITプロジェクトが増加しています。
  • プロジェクトの複雑化: 技術の高度化、ステークホルダーの多様化などにより、プロジェクト管理の難易度が上昇しています。
  • 非IT分野へのPMO導入拡大: 従来、IT分野での導入が中心でしたが、製造業における新製品開発、建設業における大規模工事、製薬業における新薬開発など、非IT分野においてもプロジェクトマネジメントの重要性が認識され、PMO導入が進むと予測されています 43

これらの要因が複合的に作用し、日本国内におけるPMO関連のサービスやソリューションに対する需要を押し上げています。

4.2 日本市場特有の課題と機会

高い成長ポテンシャルを持つ一方で、日本市場には特有の課題も存在します。

課題 (Challenges):

  • 深刻なPM/PMO人材不足: 日本企業においては、プロジェクトマネージャー(PM)およびPMOを担える人材が質・量ともに不足している状況が指摘されています 27。情報処理推進機構(IPA)の調査では、PM不足を感じている企業の割合が米国に比べて約2倍高いというデータもあり 53、これは日本のPM人材育成における構造的な問題を強く示唆しています。PMを育成するためのシニアPMの不足 53 や、育成にかかる時間とコスト 53 が課題となっています。この人材不足は、特にDX推進の大きなボトルネックとなっています 54
  • 外部ベンダー(特にSIer)への高い依存度: 日本のITプロジェクトは、システムインテグレーター(SIer)と呼ばれる外部ベンダーに開発・運用を大きく依存する傾向があります 51。これにより、発注者であるユーザー企業側にプロジェクトマネジメントのノウハウが蓄積されにくく、内製化が進まない一因となっています 51
  • PMO導入後の価値創出課題: PMOを設置したものの、「過去のプロジェクトの教訓が次のプロジェクトに活かされていない」「経営戦略とプロジェクト目標の整合性が十分に取れていない」といった課題を抱える企業も少なくありません 27。これは、PMOが単なる管理機能に留まり、本来期待される戦略的な価値提供に至っていないケースがあることを示唆しています。
  • 従来型開発プロセスからの脱却の難しさ: 特に大規模システム開発において、ウォーターフォール型の開発プロセスからアジャイル型などへの移行が進みにくい状況が見られます 51

機会 (Opportunities):

  • DX推進に伴う需要拡大: 上述の通り、DXの加速はPMOにとって最大の機会であり、今後も需要は拡大し続けると予想されます 5
  • アウトソーシング/コンサルティング市場の成長: 深刻な人材不足を背景に、PMO業務を外部に委託するアウトソーシングや、専門的なコンサルティングサービスへの需要が高まっています 58
  • プロジェクト成功率向上への貢献: 過去と比較して、日本におけるプロジェクトの成功率は向上傾向にあり 64、PMOの普及がその一因と考えられます。今後もPMOによる更なる成功率向上が期待されます。

4.3 国内におけるPMO活用の特徴と変化

日本のビジネス環境や慣習は、PMOの活用方法にも影響を与えています。

  • 発注者側PMOと受注者側PMO: 日本のITプロジェクトでは、システム開発を発注するユーザー企業と、それを受託するITベンダー(SIer)が明確に分かれるケースが多く見られます 16。それぞれの立場にPMOが設置されることがあり、その役割や目的は異なります。ユーザー企業側のPMOは主にビジネス要件の定義やベンダー管理、経営層への報告などを担い、ベンダー側のPMOは開発プロジェクトの遂行管理や品質確保に重点を置く傾向があります。この明確な役割分担と、前述の高いベンダー依存度 51 が組み合わさることで、両PMO間の効果的な連携とコミュニケーションがプロジェクト成功の鍵となります。この構造的な特徴が、発注者側のPMO能力強化や、発注者・受注者間の連携を円滑にするためのコンサルティングサービス(例:MSOLの内製化支援 5)への需要を生んでいると考えられます。
  • 大手SIerによるサービス提供: NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所といった大手SIerは、システム開発・導入プロジェクトの一環として、顧客企業に対してPMO支援サービスを提供しています 57
  • PMO機能の内製化支援への関心: 外部依存からの脱却や、組織能力向上の観点から、PMO機能を自社内に構築・強化するための支援(内製化支援)に対する関心が高まっています 5
  • セキュリティPMOの登場: サイバー攻撃の脅威増大などを背景に、情報セキュリティ対策の強化を専門とするPMO(セキュリティPMO)の必要性が認識され始めています 68

このように、日本のPMO市場は、グローバルなトレンドを取り込みつつも、独自の人材課題や産業構造を背景とした特徴を持って発展しています。

5. PMO市場の主要プレーヤー

PMO市場は、プロジェクトポートフォリオ管理(PPM)ソフトウェアを提供するベンダーと、PMOの導入・運用を支援するコンサルティング・アウトソーシング企業によって構成されています。

5.1 グローバルPPMソフトウェアベンダー

PPMソフトウェアは、PMOがその機能を効果的に果たすための基盤となるツールです。プロジェクトの計画、リソース割り当て、進捗追跡、リスク管理、予算管理、レポーティングなどを一元的に行うことを可能にします 10。近年では、戦略目標との連携機能や、アジャイル開発やハイブリッド開発への対応、AIを活用した分析・予測機能などが強化される傾向にあります 71

市場調査会社のGartnerやForresterは、定期的にPPM(近年では戦略的ポートフォリオ管理(SPM)と呼ばれることが多い)市場のベンダー評価レポート(Magic QuadrantやWave)を発表しており、市場のリーダー、チャレンジャー、ビジョナリー、ニッチプレーヤーを特定しています 10

2024年のレポートに基づくと、主要なベンダーとしては以下のような企業が挙げられます。

  • リーダー (Leaders): Planview 12, ServiceNow 83, Broadcom (Clarity PPM) 77, Planisware 78, Alfabet (Software AG/Bizzdesign) 79 などが、Gartnerおよび/またはForresterによってリーダーとして評価されています。これらのベンダーは、包括的な機能、市場への影響力、将来のビジョンなどが高く評価されています。
  • その他の主要ベンダー: Microsoft (Project), Oracle (Primavera), SAP, Atlassian (Jira Align), Cora Systems, North Highland なども、市場で重要な役割を果たしています 36

これらのベンダーは、それぞれ異なる強みや特徴を持っています。例えば、ServiceNowはAI機能の活用やアプリケーションポートフォリオ管理(APM)に強みがあると評価されています 83。Planviewは買収を通じて製品ポートフォリオを拡大し、戦略計画からデリバリーまでのエンドツーエンドの可視性を重視しています 83。Broadcom (Clarity) は、リソース管理やValueOps戦略との統合を特徴としています 83。Planiswareは、戦略計画やビジネスアーキテクチャ機能、顧客との強い連携が評価されています 82

Table 1: 主要PPM/SPMソフトウェアベンダーの比較(2024年 Gartner/Forrester評価に基づく)

会社名 (Vendor Name)主な製品 (Primary Product(s))Gartner MQ (SPM 2024)Forrester Wave (SPM 2024)主な強み (Key Strengths cited)
PlanviewPlanview PlatformLeaderLeaderエンドツーエンドの計画・実行、戦略とデリバリーの連携、Value Stream Management 80
ServiceNowStrategic Portfolio MgmtLeaderLeaderAI活用、APM連携、プラットフォーム統合力 83
BroadcomClarity PPM, RallyLeaderLeaderValueOps戦略との統合、高度なリソース管理、ハイブリッド環境対応 77
PlaniswarePlanisware EnterpriseLeader (APMR 2024)Leader強力な戦略計画・ビジネスアーキテクチャ、NPD/R&D分野での実績 78
Alfabet (Software AG/Bizzdesign)AlfabetLeaderITポートフォリオ管理、エンタープライズアーキテクチャ連携 79
MicrosoftProjectNiche PlayerContenderOffice 365との親和性、使いやすさ
OraclePrimavera, Portfolio MgmtContender大規模プロジェクト、建設・エンジニアリング分野での実績
SAPPortfolio & Project MgmtContenderSAP ERPとの統合
Cora SystemsCora PPMNiche PlayerStrong Performer顧客中心のアプローチ、特定業界へのフォーカス 74
North Highland360 Strategic Portfolio MgrChallengerコンサルティング連携、変革支援 81

(注: Gartner/Forresterの評価対象や分類はレポートによって異なる場合があります。”-” は評価対象外または該当カテゴリなしを示します。強みは代表的なものであり、網羅的ではありません。)

この表は、複雑なアナリストレポートの情報を集約し、競争環境の概要と主要ベンダーの位置づけを理解する一助となります。

5.2 主要なPMOコンサルティング・アウトソーシング企業(グローバルおよび日本)

PMOの導入、設計、運用、改善には専門的な知識と経験が必要です。多くの企業は、これらの活動を支援するために外部のコンサルティングファームやアウトソーシング企業を活用しています。

  • グローバル大手総合コンサルティングファーム: Accenture, Deloitte, PwC, McKinsey & Company, Boston Consulting Group (BCG), Bain & Company, Capgemini などは、世界規模で事業を展開しており、大規模な経営変革やIT導入プロジェクトの一環としてPMO関連サービスを提供しています 4。これらのファームは、戦略策定から実行支援まで幅広いサービスを提供できる点が強みです。
  • 日系大手SIer: NTTデータ, 富士通, NEC, 日立製作所 などは、日本のIT市場で大きな存在感を示しており、システムインテグレーションサービスと合わせてPMO支援を提供することが多いです 49。顧客企業のシステム環境や業務プロセスへの深い理解を活かした支援が特徴です。
  • PMO専門コンサルティングファーム(日本): 日本国内には、PMOサービスに特化した専門性の高いコンサルティングファームも存在します。代表的な企業として、マネジメントソリューションズ (MSOL) 5, 日本プロジェクトソリューションズ 58, ライズ・コンサルティング・グループ 58, アビームコンサルティング 58, 野村総合研究所 (NRI) 65, ベイカレント・コンサルティング 58, INTLOOP 58 などが挙げられます 44。これらの企業は、PMOに関する深い知見と豊富な経験に基づいた、実践的な支援を提供することを強みとしています。
  • その他: 上記以外にも、特定の業界や技術領域に特化したブティックファームや、フリーランスのコンサルタントを活用するプラットフォームなども存在し、多様なニーズに対応しています 58

これらのサービスプロバイダーは、それぞれ異なる特徴や強みを持っています。例えば、MSOLはPMO領域への特化と「PMOの内製化支援」を強みとしています 5。NRIセキュアテクノロジーズはセキュリティPMOに特化したサービスを提供しています 68。アクセンチュアやPwCなどのグローバルファームは、大規模なグローバルプロジェクトやDX支援に豊富な実績があります 60

Table 2: 日本国内の主要PMOコンサルティング・アウトソーシング企業(概要)

会社名 (Company Name)企業タイプ (Company Type)主なサービス・強み (Key Services/Strengths)ターゲット顧客層 (Target Client Segment)
アクセンチュア (Accenture)Global Consulting大規模変革、DX支援、グローバルPMO、幅広い業界対応 58大企業中心
デロイト トーマツ コンサルティングGlobal Consultingビジネスとテクノロジーの融合、戦略実行支援 58大企業中心
PwCコンサルティングGlobal Consulting戦略策定から実行、リスク管理、生産性向上支援 60大企業中心
NTTデータJapanese SIer金融・公共分野等での大規模システム開発に伴うPMO支援 65大企業・公共機関
富士通Japanese SIer製造・流通・サービス業等、幅広い顧客基盤、ITサービス全般 65大企業中心
NECJapanese SIer社会インフラ、官公庁向けシステム、技術力 65大企業・公共機関
日立製作所Japanese SIer / ManufacturerIT×OT×プロダクト連携、社会イノベーション事業 65大企業・社会インフラ
マネジメントソリューションズ (MSOL)Specialized PMO FirmPMO特化、PMO内製化支援、非IT分野含む多様な業界実績、DX支援 5大企業中心
野村総合研究所 (NRI)Japanese SIer / Consulting金融・流通分野等、コンサルティング+ITソリューション、セキュリティPMO 66大企業中心
アビームコンサルティングJapanese Consulting (Global Network)製造・流通・金融等、SAP導入関連、グローバル展開支援、DX支援 58大企業中心
日本プロジェクトソリューションズSpecialized PMO FirmPMO実務支援、教育研修、部分的な支援にも対応 58
ライズ・コンサルティング・グループJapanese Consulting構想策定から実行支援、柔軟な提案力 58
ベイカレント・コンサルティングJapanese Consulting幅広い業界対応、戦略からIT導入まで一貫支援 58大企業中心
INTLOOPJapanese Consulting / HR新規事業支援、フリーランスコンサルタント活用 58
Strategy Consultant Bank / PROFFITConsulting Platformフリーランスコンサルタントのマッチング、低コストでのアサイン 58中小企業~大企業

(注: 上記は代表的な企業の一部であり、網羅的なリストではありません。サービス内容や強みは変化する可能性があります。)

日本のPMOコンサルティング市場は、このように多様なプレーヤーが存在し、それぞれが異なる価値を提供しています。グローバルファームや大手SIerは大規模プロジェクトや広範な変革支援に強みを持つ一方、MSOLのような専門ファームはPMO領域における深い専門知識を提供し、フリーランスプラットフォームはコスト効率や柔軟性を求めるニーズに応えています。この多様性は、PMO市場自体の成熟と細分化が進んでいることの表れと言えるでしょう。企業は自社のプロジェクトの規模、内容、予算、そして求める支援のレベルに応じて、最適なパートナーを選択することが可能です。

6. PMOを取り巻く最新トレンドと将来展望

PMOを取り巻く環境は、技術の進化や働き方の変化、ビジネス要求の高度化などを受けて、常に変化しています。ここでは、PMOに関連する主要なトレンドと今後の展望について解説します。

6.1 アジャイルPMOへの移行と実践

近年、ソフトウェア開発を中心にアジャイル手法(スクラム、カンバンなど)の導入が急速に進んでいます。この動きはPMOのあり方にも大きな影響を与えています。

  • 役割の変化: 従来型のPMOが標準プロセスの遵守や進捗の「統制」に重点を置いていたのに対し、アジャイル環境下のPMO(アジャイルPMO)は、チームの自律性を尊重し、障害除去やコーチング、環境整備といった「支援」に軸足を移す傾向があります 72。管理よりも、チームが価値を迅速に提供できるようサポートする役割が強調されます。
  • アジャイルポートフォリオ管理: 個別プロジェクトだけでなく、ポートフォリオレベルでもアジャイルな考え方が適用されます。戦略目標との継続的な整合性確認、市場の変化に対応した優先順位の見直し、短いサイクルでの反復的なリリース、そして必要最小限のガバナンス(Just Enough Governance)が特徴です 72
  • メリット: アジャイルPMOの導入により、組織は変化への対応力(柔軟性)を高め、意思決定を迅速化し、早期にリスクを低減し、顧客への価値提供を加速させることが期待できます 72
  • 課題: 一方で、アジャイルPMOへの移行には課題も伴います。従来型の厳格な管理体制との非互換性、アジャイルな働き方を支える組織文化への変革の必要性、アジャイルコーチングなどの新たなスキルを持つ人材の不足、そして組織全体へのアジャイルプラクティスの展開(スケーリング)の難しさなどが挙げられます 102
  • 成功の鍵: アジャイルPMOの成功は、単にアジャイルのプラクティスやツールを導入すること以上に、組織文化の変革にかかっています。トップダウンの指示や厳格なプロセス遵守ではなく、チームへの権限委譲、継続的なフィードバックループの構築、そしてプロセスよりも価値提供を重視するマインドセットの醸成が不可欠です 72。この文化的な側面への取り組みが、しばしば最大の障壁となります。

6.2 デジタルトランスフォーメーション(DX)におけるPMOの役割

多くの企業にとって最重要課題の一つであるDXの推進において、PMOは中心的な役割を果たすことが期待されています。

  • 複雑性の管理: DXプロジェクトは、複数の部門が関与し、新しい技術が導入され、ビジネスプロセスが根本的に見直されるなど、極めて複雑で不確実性が高いものです 4。PMOは、これらの複雑性を管理し、プロジェクトを計画通りに進めるための羅針盤となります。
  • 戦略と実行の橋渡し: DX戦略を具体的な実行計画に落とし込み、複数の関連プロジェクト間の整合性を保ちながら推進することが重要です。PMOは、経営層と現場の橋渡し役となり、戦略目標と日々の活動が乖離しないように調整します 4
  • ステークホルダー調整: DXは組織全体に影響を及ぼすため、多くのステークホルダーが存在します。PMOは、これらのステークホルダー間の期待値を調整し、円滑なコミュニケーションを促進する役割を担います 4
  • 日本における期待: 特に日本では、DX推進における人材不足や外部ベンダーへの依存といった課題が指摘されており 48、これらの課題を克服しDXを成功に導く上で、PMOへの期待はますます高まっています。金融業界や製造業界など、様々な分野でPMOがDXプロジェクトの成功に貢献した事例も見られます 6

6.3 リモート/バーチャルPMO(PMOaaS)の台頭

働き方の多様化、特にリモートワークの普及は、PMOの運営形態にも変化をもたらしています。

  • 背景: リモート環境下でもプロジェクトを円滑に管理・推進する必要性が高まっています 110
  • PMOaaS: この流れの中で、「バーチャルPMO」や「PMO as a Service (PMOaaS)」といった形態が登場しています。これは、PMOの機能や専門人材を、外部サービスとしてリモートで提供するモデルです 112
  • メリット: PMOaaSは、企業にとって、①自社でPMOを構築・維持するよりもコスト効率が良い場合がある、②必要に応じてサービスレベルを柔軟に調整(スケーリング)できる、③社内にない専門知識や経験を持つ人材にアクセスできる、といったメリットがあります 112
  • ベストプラクティス: リモートPMOを成功させるためには、明確なガバナンス体制の確立、標準化されたプロセスとツールの導入、効果的なコミュニケーション(Teams, Slackなどの活用)、そしてチームメンバーへの信頼と権限委譲が重要です 110
  • 課題: 一方で、地理的に分散したチーム間のコミュニケーションギャップ、複数タイムゾーンにまたがる調整の難しさ、機密情報のセキュリティ確保、異なる組織文化への適応といった課題も存在します 110
  • ツール: リモートPMOの運営には、プロジェクト管理プラットフォーム(Asana, Jiraなど)、コミュニケーションツール(Microsoft Teams, Slackなど)、コラボレーションツール(Trelloなど)といったテクノロジーの活用が不可欠です 111
  • 需要の背景: PMOaaSやリモートPMOの需要増加は、単なるリモートワークのトレンドだけでなく、多くの企業が直面しているPMO人材の不足 50 やコスト削減圧力 112 といった課題に対応する有効な手段として認識されているためと考えられます。大規模な社内投資を行うことなく、必要なPMO機能を柔軟に確保できる点が魅力となっています。

6.4 AIと自動化技術のPMOへの応用

人工知能(AI)や自動化技術の進化は、PMOの業務効率と質を大きく向上させる可能性を秘めています。

  • 効率化・高度化: AIは、プロジェクトデータの分析を通じて、進捗報告の自動作成、リスクや遅延の早期予測、最適なリソース配分提案など、これまで人手に頼っていた業務を効率化・高度化します 34。これにより、PMO担当者はより戦略的な業務に集中できるようになります。
  • アナリストの注目: GartnerやForresterといった主要アナリスト企業も、PPM/SPMツールにおけるAI活用の重要性を指摘しています 71。Gartnerは、AIが2030年までに従来のプロジェクト管理業務の最大80%を代替する可能性があると予測しています 71
  • 関連技術: AIだけでなく、ローコード/ノーコード(LC/NC)プラットフォームも、定型的なタスクの自動化や、市民開発者による簡易なツール作成などを可能にし、PMO業務の効率化に貢献します 110
  • 将来展望: 今後は、AIがより自律的にプロジェクトの状況を判断し、改善策を提案するなど、PMOの意思決定を高度に支援する役割を担っていくと考えられます 110

6.5 PMOの成熟度向上と価値提供への注力

PMOが組織内でその価値を認められ、持続的に貢献していくためには、その「成熟度」を高めることが重要です。

  • 成熟度の重要性: PMIとPwCが共同で実施した調査によると、成熟度の高いPMO(調査対象のTop 10%)は、ガバナンス、戦略との統合・整合性、プロセス、技術・データ活用、人材育成といった複数の側面で優れた能力を発揮し、組織への影響力が大きく、より良いプロジェクト成果を達成しています 9
  • 高成熟度PMOの特徴: これらのPMOは、①組織戦略の策定に深く関与し、②経営層(Cスイート)レベルでの代表者を持ち、③変化に対応できる適応性の高いプロセスを構築し、④データ分析や最新技術を積極的に活用し、⑤PM人材のスキル開発(特にリーダーシップやビジネス感覚)に重点的に投資している、といった共通の特徴を持っています 9
  • 価値提供へのシフト: 近年のトレンドとして、PMOの焦点が、単にプロジェクトを納期通り・予算内に完了させること(デリバリー成功)から、プロジェクトを通じて具体的なビジネス価値や利益(ベネフィット)をいかに創出・実現するかに移っています 9
  • 価値の実証: PMOは、自らの活動が組織の目標達成にどのように貢献しているかを定量・定性的に示し、その価値をステークホルダーに継続的に理解してもらう必要があります 3。顧客満足度調査などを通じてフィードバックを得て、改善に繋げることも重要です 31
  • 成熟度と価値の関係: PMOが「価値を発揮できていない」と疑問視される 22 状況を回避し、戦略的な貢献を果たすためには、PMO自身の成熟度を高めることが不可欠です。PwC/PMIの調査 9 が示すような高次元の能力(ガバナンス、人材、プロセス、技術、整合性)をバランス良く向上させるための意図的な取り組みと、経営層からの強力なリーダーシップと支援 31 が、持続的な価値提供の鍵となります。

7. 結論と提言

7.1 PMO市場の要点まとめ

本レポートで分析してきたPMO市場に関する要点を以下にまとめます。

  • 重要性の増大と市場拡大: PMOは、プロジェクトの成功率向上と経営戦略の確実な実行を支援する組織として、その重要性がますます高まっています。これに伴い、関連するソフトウェア(PPM/SPM)市場およびコンサルティング・アウトソーシング市場は、グローバルおよび日本国内の両方で着実な成長を続けています。
  • 成長ドライバー: 市場の成長は、DX推進の加速、プロジェクトの大規模化・複雑化、クラウドコンピューティングの普及、アジャイル開発手法の浸透といった、現代のビジネス・技術環境におけるメガトレンドによって強く牽引されています。
  • 多様なプレーヤー: 市場には、高機能なPPM/SPMソフトウェアを提供するグローバルベンダーと、PMOの導入・運用・改善を支援する多様なコンサルティング・アウトソーシング企業(グローバル総合ファーム、日系大手SIer、PMO専門ファーム、ニッチプレーヤーなど)が存在し、企業は自社のニーズに合わせて最適なソリューションやパートナーを選択できます。
  • 日本市場の特性: 日本市場は、高い成長ポテンシャルを持つ一方で、深刻なPM/PMO人材不足という構造的な課題を抱えています。また、発注者企業と受注者(SIer)が分かれる特有の産業構造が、PMOの活用方法にも影響を与えています。
  • PMOの進化: PMOに求められる役割は、従来の管理・統制中心から、より戦略的、支援的、適応的なものへと進化しています。アジャイルへの対応、AIや自動化技術の活用、リモートワーク環境への適応、そして単なるプロジェクト完了ではなくビジネス価値創出への貢献が、今後のPMOに求められる重要な要素です。

7.2 日本企業がPMOを活用する上での推奨事項

上記の分析を踏まえ、日本企業がPMOを効果的に活用し、その価値を最大限に引き出すために、以下の点を推奨します。

  • 自社に最適なPMOモデルの設計: 画一的なPMOモデルを導入するのではなく、自社の組織文化、事業特性、プロジェクトマネジメントの成熟度、戦略的な目標、利用可能なリソースなどを十分に考慮し、支援型、コントロール型、指揮型、あるいはそれらの組み合わせなど、最適なPMOの形態(機能、権限、設置レベル)を慎重に設計することが重要です。(セクション2.3の議論に基づく)
  • 人材育成・確保への戦略的投資: 日本市場における最大の課題である人材不足に対応するため、長期的な視点での投資が必要です。社内でのPM/PMO育成プログラムの強化、外部研修や資格取得支援の活用、専門スキルを持つ人材の中途採用、そして必要に応じてPMOアウトソーシングやコンサルティングサービスを戦略的に活用することを検討すべきです。(セクション4.2の課題に対応)
  • 経営層の強力なコミットメント: PMOがその機能を十分に発揮し、戦略的な役割を果たすためには、経営層によるPMOの重要性への理解と強力な支援が不可欠です。PMOに必要な権限、予算、リソースを確保し、その活動を後押しすることが求められます 1
  • テクノロジーの積極的活用: PPM/SPMツール、コミュニケーション・コラボレーションツール、そしてAIや自動化技術などを積極的に導入・活用し、PMO業務の効率化、プロジェクト状況の可視化、データに基づいた客観的な意思決定を推進することが重要です。(セクション5.1、6.4の議論に基づく)
  • 価値測定と継続的改善: PMOの活動成果や組織への貢献度を測るための適切なKPIを設定し、定期的にそのパフォーマンスを評価することが必要です。ステークホルダーからのフィードバックを収集し、それを基にPMOのプロセスやサービスを継続的に改善していく文化を醸成すべきです 30
  • 外部パートナーとの効果的な連携: 特にシステム開発などを外部SIerに大きく依存している企業においては、発注者側のPMO機能を強化し、ベンダーとの役割分担を明確にした上で、効果的なコミュニケーションと協業体制を構築することが、プロジェクト成功の鍵となります。(セクション4.2の課題、および日本市場の特性に関する議論に基づく)

PMOは、正しく設計・運用されれば、企業が複雑なビジネス環境を乗り越え、戦略目標を達成するための強力な推進力となり得ます。本レポートが、日本企業におけるPMOの更なる活用と発展に貢献できれば幸いです。

引用文献

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  73. K1 Commits Over $100 Million to Clarizen, 5月 6, 2025にアクセス、 https://k1.com/k1-commits-over-100-million-to-clarizen/
  74. News – Cora Systems, 5月 6, 2025にアクセス、 https://corasystems.com/news/
  75. Compare Kanban Tool vs ITM Platform vs Tricentis Tosca – Crozdesk, 5月 6, 2025にアクセス、 https://crozdesk.com/compare/kanban-tool-vs-tricentis-tosca-vs-itm-platform
  76. Targetprocess Named a Strong Performer as a Value Stream Management Tool, 5月 6, 2025にアクセス、 https://targetprocess.com/blog/targetprocess-named-strong-performer-for-value-stream-management-tools-by-independent-research-firm/
  77. Clarity – Broadcom Inc., 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.broadcom.com/products/software/value-stream-management/clarity
  78. Planisware Named a Leader in 2024 Gartner® Magic Quadrant™ for Adaptive Project Management & Reporting, 5月 6, 2025にアクセス、 https://planisware.com/gartner-2024-leader-magic-quadrant-adaptive-project-management-reporting
  79. Gartner Magic Quadrant for Strategic Portfolio Management, 2024 – alfabet.com, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.alfabet.com/resources/analyst-reports/see-how-strategic-portfolio-management-spm-platforms-stack-up
  80. Planview Named a Leader in the 2024 Gartner® Magic Quadrant™ for Strategic Portfolio Management for Third Consecutive Year – Business Wire, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.businesswire.com/news/home/20240531311439/en/Planview-Named-a-Leader-in-the-2024-Gartner-Magic-Quadrant-for-Strategic-Portfolio-Management-for-Third-Consecutive-Year
  81. North Highland Named in the 2024 Gartner Magic Quadrant for ​Strategic Portfolio Management, 5月 6, 2025にアクセス、 https://northhighland.com/newsroom/press-release/nh-named-in-2024-gartner-magic-quadrant-for-spm
  82. Forrester Names Planisware A Leader in 2024 Strategic Portfolio Management Market Report, 5月 6, 2025にアクセス、 https://planisware.com/resources/selecting-tool/forrester-names-planisware-leader-2024-strategic-portfolio-management
  83. The Forrester Wave Strategic Portfolio Management Tools Q2 2024 | PDF – Scribd, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.scribd.com/document/842606981/The-Forrester-Wave-Strategic-Portfolio-Management-Tools-Q2-2024
  84. The Forrester Wave™: Strategic Portfolio Management Tools, Q2 2024 – Broadcom Inc., 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.broadcom.com/company/industry-analyst-report/forrester-wave-strategic-portfolio-management-tools-2024
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  87. SIerランキング!大手、中堅企業の年収・売上|優良企業の選び方も解説 – Geekly(ギークリー), 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.geekly.co.jp/column/cat-technology/sier-company_ranking/
  88. PMとITエンジニアの業務委託/外注/アウトソーシングでおすすめの会社5選|各社の特徴を解説, 5月 6, 2025にアクセス、 https://note.com/ripla_business/n/necc0f127861f
  89. マネジメントソリューションズ代表・高橋さんに聞く:プロジェクトの水先案内人となり、組織の本質的な成長へ導くPMO – 日本の人事部『プロネット』, 5月 6, 2025にアクセス、 https://service.jinjibu.jp/article/detl/innovator/2570/
  90. PMO(project management office)とは – アンテロープキャリアコンサルティング, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.antelope.co.jp/navigation/consul/word/alphabet/word31.html
  91. Best Project Management Consulting Firms – MentorCruise, 5月 6, 2025にアクセス、 https://mentorcruise.com/consulting-firms/projectmanagement/
  92. SIer業界の未来を先取り!これから注目すべき技術とキャリアの築き方 – KOTORA JOURNAL, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.kotora.jp/c/57877/
  93. アビームコンサルティング、女性マネージャー 5名に聞く「プロモーションで得たもの」, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.jac-recruitment.jp/company/abeam/interview09/
  94. アビームコンサルティング|デジタルテクノロジービジネスユニットIT Managementセクター|藤井様、三上様、村田様 <後編> | コンサル特化型転職支援はエグゼクティブリンク, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.executive-link.co.jp/interview/9116/
  95. NTTデータが登場!人気SIerの実態を暴露(NRI/NEC/富士通/日立)|vol.837 – YouTube, 5月 6, 2025にアクセス、 https://m.youtube.com/watch?v=UpanqiDM-9w&pp=ygUJI2R4bnJpbWFj
  96. PMOサービス | DXのSHIFT, 5月 6, 2025にアクセス、 https://service.shiftinc.jp/service/pmo/
  97. 2024年12月期第3四半期 – 決算説明資料, 5月 6, 2025にアクセス、 https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20240913/20240913584473.pdf
  98. 支援事例 – マネジメントソリューションズ(MSOL)サービスサイト, 5月 6, 2025にアクセス、 https://service.msols.com/case/
  99. お客様支援事例 – マネジメントソリューションズ(MSOL)サービスサイト, 5月 6, 2025にアクセス、 https://service.msols.com/case/interview
  100. トヨタコネクティッド株式会社様、プロジェクトご支援事例のご紹介 – PR TIMES, 5月 6, 2025にアクセス、 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000052085.html
  101. Establishing a Project Management Office (PMO) Using Agile, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.pmi.org/learning/library/establishing-project-management-office-agile-6121
  102. Big agile – Project Management Institute, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.pmi.org/learning/library/trends-tips-agile-methods-practices-5829
  103. Taking a step forward: Agile PMO: Trends and Challenges | PPT – SlideShare, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.slideshare.net/slideshow/taking-a-step-forward-agile-pmo-trends-and-challenges/232257090
  104. Enhancing Your PMO: The Roadmap to Greater Project Outcomes – PM Solutions, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.pmsolutions.com/blog/view/enhancing-your-pmo-the-roadmap-to-greater-project-outcomes
  105. 事例 – アビームコンサルティング, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.abeam.com/jp/ja/case_study/
  106. 基幹システムを短期間でAWSへ移行。PMOとして各ベンダーを調整し、プロジェクトを計画通り完遂, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.abeam.com/kr/ja/case_study/cs115/
  107. 「アビームコンサルティング」のproject事例 | 【ハイパフォキャリア】コンサルタントの転職・求人・キャリア相談サイト – ハイパフォーマー, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.high-performer.jp/career/industry/firm/abeam/project-examples/
  108. 金融DXとは?先行事例をもとに課題や現状、ポイントを解説 – 株式会社モンスターラボ, 5月 6, 2025にアクセス、 https://monstar-lab.com/dx/about/dx-finance/
  109. DX支援取組事例集 -DX支援ガイダンス別冊- – 経済産業省, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-shien/dx-shienjireishu.pdf
  110. Remote Project Management For Large Enterprises: Scaling Success In A Distributed World, 5月 6, 2025にアクセス、 https://elearningindustry.com/remote-project-management-for-large-enterprises-scaling-success-in-a-distributed-world
  111. Enhancing Remote PMOs: Six Strategies for Success – MetaPM, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.metapm.com.au/insights/enhancing-remote-pmos-six-strategies-for-success
  112. PMO-as-a-Service: A Full Guide – Techslang, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.techslang.com/pmo-as-a-service-pmoaas/
  113. Virtual PMO – Innovative Consulting Group, 5月 6, 2025にアクセス、 https://innovativecg.com/managed-services/virtual-pmo/
  114. 75% remote: PMO (f/m/d) with Cloud Infrastructure Know-How – Freelancermap, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.freelancermap.com/project/75-prozent-remote-pmo-f-m-d-with-cloud-infrastructure-know-how
  115. 18 Project Portfolio Management KPIs to Measure PMO Performance – Planview, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.planview.com/resources/guide/project-management-office-ppm-best-practices/project-portfolio-management-kpis/
  116. 10+ PMO Best Practices, According to Industry Leaders – Runn, 5月 6, 2025にアクセス、 https://www.runn.io/blog/pmo-best-practices
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